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アパレル業界&求人ニュース
【2024年版】アパレル・ファッション業界の最新トレンド&トピックス
2024.04.12
コロナ禍で大きなダメージを受けたアパレル業界。一時的に求人数が大幅に減少しましたが、今は回復しています。アパレルで働きたいと考えている方にとっては絶好のチャンスです。
今回はアパレル業界の求人動向とサスティナビリティ、ジェンダーレスといった最新のトピックスについてまとめます。
アパレルの市場は2年連続で成長
コロナ禍によりアパレル・ファッション業界は店舗の休業、営業時間の短縮を余儀なくされました。また、外出自粛、リモートワークの推進などで、新しい服を購入したい、トレンドに合わせた装いをしたいという人も減少。アパレル市場は大きく落ち込み、求人数も大きく減少しました。特に百貨店や専門店など実店舗の売上の落ち込みは大きく、大手ブランドでも一時的に新卒採用をやめていたほどです。派遣の販売員の求人も大幅に減少しました。
一方、自宅にいながら買い物ができるEC販売は大きく売上を伸ばしました。さまざまなアパレル企業がEC販売に進出し、市場は大きく拡大。試着できない、実物を手に取って確かめられないといった理由からアパレルのEC化率は伸び悩んでいましたが、オンラインフィッティングやライブコマースといった技術の進化が成長を後押し。ECでアパレルを購入するという風土が醸成されました。
全ての行動制限が解除され人々の外出が増えるようになると、買い替えや新調需要が高まり実店舗の売上が回復。EC市場は急速な伸びこそなくなったものの、順調に成長を続けています。
これはデータからも確認できます。ある調査によると、国内アパレル総小売市場規模は2019年に9兆1732円を記録。しかし、コロナ禍が始まった2020年には7兆5158円にまで縮小しました。少しずつ制限が緩和されたため、2022年には8兆591円にまで回復しました。
2019年の規模までは回復していないものの、2年連続で前年を上回る成長を続けています。この傾向は今後も続くと予想されており、2025年頃にはコロナ禍以前の水準まで回復する見込みです。
市場の回復に合わせ求人数も増加
コロナ禍で経営が厳しくなったアパレル企業は求人数を大幅に減らしました。その結果、即戦力としての活躍が期待できる服飾専門学校の卒業生でさえもアパレル業界をあきらめ、他業界へ就職する傾向が見られました。本当はアパレル企業に就職したかったのに、泣く泣く他業界へ就職したという方もいるでしょう。
制限が解除された後は、我慢していた消費・行動意欲を爆発させるような“リベンジ消費”が到来。また、円安で海外からのお客様が増加し、店舗が混雑する事態に。多くのお客様に対応するため、現在は求人数を大幅に増やしています。
2023年下半期の販売職の求人数は高水準を記録しましたが、2024年上半期もこの傾向は続く見込みです。しかし、油断は禁物。販売職は特別な資格や専門的な知識が不要なため、未経験の方でもチャレンジしやすい職種です。多くの人が応募するので、採用条件に見合う人が多ければ早めに募集が終了してしまうこともあります。
また、コミュニケーション力が高い、経験があるなど、企業にとって活躍してくれそうな人は優先して採用されるでしょう。気になる求人を見つけたら、すぐに動くことをおすすめします。
販売職への転職でアピールしたいポイント
未経験歓迎の求人が多く応募者が多いからこそ、積極的に自分の魅力をアピールすることが転職成功の秘訣です。
未経験の場合、ポテンシャルのほか、コミュニケーション力、リーダーシップなどの汎用性のあるスキルが評価されます。アパレル販売職は、お客様の希望や好み、服を買う目的などを伺いながら商品を提案、購入を促す仕事のため、コミュニケーション力は重要視されます。コミュニケーション力の高さをアピールできるエピソードを面接で伝えると高評価を得られるでしょう。
店舗では販売員のチームワークも重要です。チームで働くことが好き、リーダーとしてチームをまとめたことがあるといった経験がある場合は、積極的に伝えましょう。
ミドル・ベテラン層の場合、リーダーやマネジャー経験が高く評価されます。新人スタッフの教育やシフト管理といった管理業務経験がある場合は、積極的にアピールしましょう。
アパレル以外の販売員経験がある場合、接客や販売のスキルがあると判断され即戦力として評価されます。採用に有利になるため、売上に貢献したエピソードや努力したこと、工夫したことなどを具体的に伝えましょう。
いずれの場合も、数あるブランドの中でなぜこのブランドで働きたいのかという志望動機が重要です。企業研究を行い、ブランドの世界観や求められる人物像を確認しておくと、志望動機の軸が定まります。
アパレル業界の最新動向をチェック
アパレル業界で働くなら、最新動向を必ず押さえておきましょう。ファッションのトレンドの移り変わりが速いためキャッチアップは大変ですが、しっかり押さえておくことが転職成功につながります。また働き始めてからも売上に貢献できるため、キャリアアップのスピードも速まるでしょう。
2024年に注目したいのは次の4つのキーワードです。
・サスティナビリティ
2015年9月に持続可能な開発目標であるSDGsが国連で採択されて以降、さまざまな業界がSDGsに取り組むなど、環境への意識が高まっています。
アパレル業界も例外ではありません。生産から廃棄、リサイクルという一連の流れにおいて、環境に配慮したアイテムの生産や手法が行えるよう各企業が努力を続けています。
トレンドの移り変わりが速いアパレル業界では、シーズンごとに新アイテムを投入。売り切れによる機会損失を防ぐため、シーズン前に大量生産を行います。アイテムの製造時には多くのCO2を排出するほか、資源の過剰な利用、水質汚染のリスクもあります。また、売れ残ったアイテムはブランドイメージを保つため廃棄するのが一般的です。
サスティナビリティの視点から見れば、大量生産、大量廃棄、環境汚染は全てNG。アイテムの生産方法を見直して廃棄量を減少させる、アパレル企業が衣料品のリサイクルを推進するなど、既にさまざまな取り組みが行われています。
また、アイテムを低価格で販売するために児童労働や強制労働が行われている工場を利用することもNG。サプライチェーンを見直す、適正な価格で取引するフェアトレードを行うことも重要です。
最近は消費者もサスティナビリティを意識しており、環境や人権に配慮した商品を積極的に購買する「エシカル消費」に注目が集まっています。
近年、注目されている素材としては、ペットボトルや不要になったコットン・ウールをリサイクルしたリサイクル素材、化学薬品の使用を控え、健康負荷・環境負荷を抑えたオーガニックコットンなどが挙げられます。
また、染色の過程で水を使用しない無水染色素材、微生物が分泌する酵素によって分解が可能な生分解性繊維なども環境に負荷を与えないため注目が高まっています。毛皮や羽毛、皮革などの動物性の素材を使わず、植物性など他の素材で代替したアニマルフリー素材も多く登場するなど、素材の面からもサスティナビリティが意識されています。
多くの消費者に選ばれるため、企業はサスティナビリティに積極的に取り組む必要があるといえるでしょう。
・ジェンダーレス
女性らしさ、男性らしさにとらわれず、自分の好きな服を着用するジェンダーレスファッション。世界中で多様なジェンダーへの理解が進む今、ファッションにおいてもジェンダーレスが進んでいます。
ジェンダーレスの浸透に伴い、アパレル企業はジェンダーレスアイテムを続々と投入しています。たとえば、男性向けアイテムに花柄やレースを使う、パステルカラーのアイテムを制作する、女性向けアイテムにライダースやミリタリーアイテムを使用するなど、従来の男性用・女性用といった垣根を越えたアイテムが登場しています。
男性と女性では体型が異なるため、男性が女性用アイテムを着たくてもサイズが合わない、女性が男性用アイテムを選ぶとオーバーサイズになりすぎてしまうなどのデメリットがありました。しかし、ジェンダーレスファッションが増えたことで、自分の着たい服を着られるようになり、お客様の満足度が高まっています。
アパレル企業も多彩なデザインを提案し、新規顧客を開拓しています。また、有名芸能人やインフルエンサーなどが衣装としてジェンダーレスファッションを着用していることも多く、若い世代を中心に確実に浸透しています。
ユニセックスファッションも似たような概念ですが、男女兼用を意味することが多いようです。たとえば、体のラインが出にくいデザイン、男女どちらが着用しても違和感のない色合いのアイテムなどが該当します。
・低価格志向&二極化
バブル時代はブランド品などの高級なファッションアイテムを多く所有することがステータスであり、ファッションにお金をかける人が多くいました。しかし、長引くデフレによりファッションにお金をかけるというトレンドが弱くなってしまったため、アパレル企業ではアイテムの価格を下げて対応しました。
以前は低価格に見合った価値しかなかったファストファッションが高品質化、高機能化、高デザイン化。また、オフィスカジュアルが進んでいたところに、コロナ禍でリモートワークが急増しました。オンオフ兼用や着回しできるアイテムが多く登場したことで、ファッションアイテム全体のカジュアル化、低価格志向が強まりました。
一方、以前のようにブランド品などの高級アイテムを身につけることがステータスであると考える人もいるほか、トレンドを追わずに高品質なものを長く利用したいという価値観の人も増えています。
海外ブランドでは、控え目ながらも高品質でエレガントなデザインであるクワイエットラグジュアリーが登場。トレンドに左右されず普遍的でシンプルなデザイン、高品質で長く着られるアイテムの支持は根強く存在します。
大量生産品が多い中、刺繍や染直しといったカスタマイズされた一点ものに価値を見出すという価値観を持つ人も増え、アパレル・ファッション業界全体でみると、低価格志向と高級化という二極化が進んでいます。この傾向は今後も続く見込みです。
・ウェルネス
心身の健康という意味を表すウェルネス。コロナ禍以降、身体的・精神的により良く生きたいという意識が高まっています。ファッションにおいては、アイテムを身につけることで心も体も健康になることをめざしています。
そのため、美容、健康、リラックス効果をうたったアイテムが数多く登場。たとえば、着るだけ、履くだけで体が回復するとするリカバリーウェア、睡眠の質を高めるパジャマなどを取り入れている方もいるでしょう。
繊維にビタミンEを含ませ、着ているだけでスキンケアになる素材、近赤外線をカットし肌の老化を防ぐ素材など、機能性に優れた新素材も続々と登場しています。
天災や感染症、国際紛争など、心穏やかに過ごせない時代。ウェルネスから発展し、肉体的、精神的、社会的に満たされた状態であるという意味のウェルビーイングを重要視する傾向はますます進むと予測されています。
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販売職経験を活かしながらキャリアアップしていきたい、他業種からアパレル業界に挑戦したいなど、ご希望をお聞かせください。
コロナ禍でアパレル業界への挑戦を控えていた方にとって、求人数が大きく増えている今は転職の好機です。派遣には短期契約の求人もあるため、アパレル販売職が自分に向いているか不安という方も気軽にチャレンジできます。また、派遣なら大手ブランドで働くチャンスも豊富にあります。
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