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アパレル業界&求人ニュース
Z世代が注目!正しく知りたいジェンダーレスファッションの基礎知識
2022.05.13

性別を超えておしゃれを楽しめるジェンダーレスファッション。1990年代中盤以降に生まれたZ世代を中心に注目を集め、アパレル各社も次々とアイテムを投入しています。さまざまな分野でジェンダーレスが広がっていますが、その先頭を走っているのはアパレル・ファッション業界といえます。
この業界で働くなら、ジェンダーレスファッションの背景やトレンド、今後の展望について知っておいたほうがいいでしょう。
性別・年齢・体形に関係なく着られるファッション=ジェンダーレスファッション
ボディラインを強調しないゆったりしたシルエット。中間色や無彩色のシンプルなデザイン。このような、男女どちらでも着られるファッションがジェンダーレスファッションです。ジェンダーニュートラルやユニセックス、アンドロジナスとも言われます。
大手アパレル企業も続々と、ジェンダーレスファッションブランドを展開。2021年上半期の日経MJヒット商品番付で、上位にジェンダーレスファッションが選ばれるなど、日本社会に着実に浸透しています。
ジェンダーレスファッションの特徴は?
ジェンダーレスファッションの特徴を挙げてみましょう。
まず、女性ファッションの男性化です。レースやシフォンなどの柔らかい素材を使ったかわいらしいイメージから、ライダースジャケットやトレンチコート、コンバットブーツなど強めのデザインへのシフトが進みました。
体のラインを隠すためにオーバーサイズの服をあえて選ぶことも、ジェンダーレスファッションの一つといえるでしょう。男女同権意識の高まりや働く女性の増加で、かわいらしさよりも凛としたイメージが好まれるようになったことが背景にあります。
次に、男性ファッションの女性化です。男性のアイテムにもピンクや花柄、レースや透け感のあるシアー素材のシャツなど、今まで男性のアイテムとしては使われなかったデザインが増えてきました。アクセサリーでもシルバーアクセサリーからパール系へのシフトが進んでいます。
最近では、はじめから男女兼用で性差を意識しないアイテムとして市場に投入されるパターンも増えています。男女兼用アイテムは体の締め付けが少ないアイテムが多いため、細かいサイズ調整や試着が不要で、ストレスフリーに着こなすことができます。また、カップルで共用できるのも魅力のひとつです。
多様性を重視する社会になり、急速に浸透
ジェンダーレスファッションは5年ほど前から急速に増えてきました。背景にはダイバーシティ(多様性)を重視する社会の風潮があります。他人の目を気にすることなく自分の好きなファッションをしたい人、男性らしさ・女性らしさがあふれるファッションに違和感を覚える人が増加しました。
芸能人でも中性的なイメージの人が増えてきており、ファッションの好みに対する性差が少なくなっていることも要因のひとつです。
加えて、コロナ禍でテレワークが増加したことから、人の目を意識した装いから自分のためのファッションへという流れがさらに加速しました。
ジェンダーレスファッションは今後もさらに拡大
学校の制服にもジェンダーレスファッションが登場するなど、若い世代を中心にジェンダーレスファッションはより身近になり、ニーズは高まっていくでしょう。大手ブランドも続々とアイテムの投入を続けています。
多様性を重視したことで、思わぬ副産物もありました。
男性の体格で女性らしい服装を好む人は、男女の体格差ゆえに、女性用のアイテムをそのまま着ることは難しい場合がほとんどです。そこに目を付けたデザイナーが、目の錯覚や素材、縫製技術の工夫などにより、骨格のよい男性でもエレガントな雰囲気を出せるジェンダーレスブランドを展開。体と心の性が異なる人も思い通りの服を着られるようになりました。
スポーツ選手など体格のよい女性もエレガントな服装ができるようになり、多くの人が自分らしい装いを実現できるようになりました。
男性と女性では体格差があるため、全てのアイテムがジェンダーレスになることはありませんが、ファッションの多様化が進むことだけは確実でしょう。
アパレル販売職は性別に関係なく、お客様の好む服を提案するスキルが求められます。常に最新のファッションや着こなしをチェックしておきましょう。
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