百貨店やコスメ専門店、大型スーパーやドラッグストアなどで、お客様にメイクをしながらコスメを販売するコスメ販売員。働きながら最新のコスメ情報が手に入ったり、メイクのスキルがあがったりと、コスメ好きの方にとっては魅力あふれる仕事です。

この記事では、コスメ販売員の仕事内容や魅力、身につくスキルを紹介します。

仕事内容―お客様にぴったりの化粧品を提案・販売する仕事

コスメ販売員は、お客様にスキンケアやポイントメイク商品など、化粧品全般を販売する仕事です。企業によっては美容部員、ビューティアドバイザー（BA）、ビューティカウンセラー（BC）などとも呼ばれます。

主な業務を詳しく見ていきましょう。なお、化粧品を販売するだけなのか、お客様にアドバイスまで行うのかは、職場によって異なります。事前に確認しておきましょう。

・メイクアップ

ネットで気軽にコスメを購入できるようになった今、お客様の肌を直接見て、触れて、最適な商品を提案する販売員の価値は高まっていると言えます。専門用語では「タッチアップ」と呼んでいます。コロナ禍で一時的にタッチアップを控える店舗が多かったものの、最近は少しずつ再開する店舗が増えてきました。

顔の一部にだけタッチアップを行って、商品の効果を実感してもらうなど、お客様が喜ぶ顔を直接見られるのは、コスメ販売員の醍醐味といえるでしょう。

・カウンセリング・アドバイス

お客様の肌質や肌の悩みは人それぞれです。顔の悩みは特に隠しにくいため、強いコンプレックスをお持ちの方も来店されます。質問を交えながら真摯に悩みを伺い、悩みを解消できるような商品の提案やメイクのアドバイスをします。

販売員には化粧品に関する知識やメイクアップの技術が求められるものの、社内研修が充実しているため、心配はいりません。研修では肌の質やケア方法、メイク方法や接客マナーなどを学びます。

・バックヤード業務

お客様から見えない部分ですが、スムーズな店舗運営・接客に欠かせない業務です。在庫管理や伝票整理、店内の掲示物の作成、陳列棚の整頓に店舗の清掃、お客様情報の管理やDM発送など、仕事は多岐にわたります。スキンケア商品は、継続的に購入するお客様が多いため、定期的にご案内をお送りします。

魅力・身につくスキルー働きながら最新美容知識やスキルが手に入る

メイクやおしゃれが好きな方にとって、一番の魅力は、大好きな商品に囲まれた環境で仕事ができることでしょう。仕事をしながら最新の美容知識やメイクスキルが身につくため、自然と身だしなみも洗練されたものになっていきます。企業によっては社員割引で商品を購入できることもあります。

入社後の研修が充実しているため、未経験OKの求人も多く、化粧品が好きな方なら気軽に挑戦が可能です。

コスメ販売員には正しい言葉遣いや美しい接客マナーが求められることも多いため、日ごろから意識しておくことで、第一印象も向上。他の業種に転職したときにも美しさが際立ちます。

大変な点―年齢によってブランドを変更する必要がある

化粧品のブランドは、年齢によってターゲット層を分けていることが多く、ターゲット層に合った年代の販売員を配置する傾向にあります。

年齢が合わなくなった場合でも販売員を続けるには、ターゲットに合うブランドへの転職が必要かもしれません。複数の年代をターゲットにしている企業なら、年齢に合うブランドへ異動する可能性も高くなります。

販売員にこだわらなければ、経験を活かして、マネジメントや新人育成などの業務へ転換する道もあります。

向いている人―好奇心旺盛に学べて、提案力がある人

一番重要なのは、メイクでお客様に喜んでもらいたい、笑顔にしたいという強い思いです。

加えて、直接肌に触れる商品を販売するため、化粧品の知識を学ぶことは必須です。お客様が求める効果を得られるのはどの商品・成分なのか、アレルギーなどお客様の肌にトラブルが起きそうな成分は入っていないかなど、細かい知識が求められます。

プチプラのコスメもありますが、スキンケア商品を一通りそろえたり、悩みを解決しようとしたりすると、まとまった金額になります。それでも値段の高い商品には、効果的な成分が入っている、即効性があるなど必ず理由があるものです。商品を使うことで、お客様にどのようなメリットがあるのかを上手に伝える提案力がある方は、売上に貢献できるでしょう。

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