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Z世代が注目!正しく知りたいジェンダーレスファッションの基礎知識
2023.12.08
「ジェンダーレスファッション」という言葉を耳にしたことがある方もいるでしょう。ジェンダーレスファッションとは、男性と女性の性差をなくすという考えのもとに生まれたファッションのことです。 近年、「ジェンダーレス女子」や「ジェンダーレス男子」というスタイルも注目されています。
性別を超えておしゃれを楽しめるジェンダーレスファッションは、1990年代中盤以降に生まれたZ世代を中心に、注目を集めています。そして、アパレル各社も次々とアイテムを投入。さまざまな分野でジェンダーレスが広がっているなか、その先頭を走っているのはアパレル・ファッション業界ともいえるでしょう。また、2021年上半期の日経MJヒット商品番付では、ジェンダーレスファッションが上位に選ばれており、着実に浸透していることがわかります。
アパレル業界で働くなら、豊富なファッション知識が欠かせません。ジェンダーレスファッションもそのひとつといえるでしょう。そのため、今回はジェンダーレスファッションの現状や支持が広がる背景、トレンド、今後の展望などについて紹介します。
ジェンダーレスファッションの現状
2015年に持続可能な開発目標(SDGs)が国連で決められたことによって、ジェンダーレスのファッションは広がりました。SDGsの目標には、ジェンダー平等を達成し、女性や女児に対する環境改善を目的としている内容が織り込まれており、ジェンダーレスやジェンダーフリーといった考え方が広く浸透したためです。その結果、ジェンダーレスファッションも世界中で注目されるようになりました。
また、2015年に有名ブランドのクリエイティブディレクターが「固定観念にとらわれるのではなく、良いものは男女の性別に関係なくデザインに取り入れる」という自由なアプローチを始めました。これもジェンダーレスファッションが広がった理由のひとつです。
この動きにより、世界のファッション界のトレンドには大きな変化が現れ、ジェンダーレスファッションが世界に注目されるようになったのです。やがて日本にもその流れがやってきました。現在のファッション業界では、ジェンダーレスを意識したブランド展開が増えてきています。
多様性を重視する社会になり、急速に浸透
以前は聞き慣れなかったジェンダーレスファッションですが、5年ほど前から急速に増えてきました。30代以上は仕事で私服を着る機会が少ないことから、ジェンダーレスファッションは10~20代の女性に大きく支持されています。
背景にはダイバーシティ(多様性)を重視する社会の風潮があります。他人の目を気にすることなく自分の好きなファッションをしたい人、男性らしさ・女性らしさがあふれるファッションに違和感を覚える人が増加したと考えられます。
女性が働くことが一般的となり、自立した女性像にふさわしい装いを求める人が増えたことも、支持が広がる背景のひとつ。「弱く見られたくない」「凛としたイメージを持たれたい」といったニーズも、ジェンダーレスファッションを選ぶのにつながっています。また、女性だけではなく、男性にも変化があります。たとえば、男性も「強くてかっこいい」というイメージだけでなく、「エレガント」「やさしい」「きれい」などのイメージを求める人が増加しています。
また、芸能人でも中性的なイメージの人が増えてきており、ファッションの好みに対する性差が少なくなっていることも要因のひとつです。1990年代中盤以降に生まれたZ世代の人のなかには、芸能人のジェンダーレスな装いに憧れ、自分もそうなりたいと共感する人もいます。
さらに、コロナ禍でテレワークを行う企業が増加したことで、他人の目を意識した装いから自分のためのファッションへという流れがさらに加速しました。
ジェンダーレスファッションは今後もさらに拡大
学校の制服にもジェンダーレスファッションが登場しています。女性がスカートとパンツを自由に選べるようになったというニュースを聞いたことがある人もいるはず。若い世代を中心に、ジェンダーレスファッションはより身近になっているため、今後もニーズは高まっていくでしょう。
大手ブランドも次々とアイテムの投入を続けています。たとえば、男性の体格で女性らしい服装を好む人は、男女の体格差ゆえに、女性用のアイテムをそのまま着ることは難しい場合がほとんどです。そこに目を付けたデザイナーが、骨格の良い男性でもエレガントな雰囲気を出せるジェンダーレスブランドを展開。体と心の性が異なる人も、自分の思い通りの服を着られるようになりました。
スポーツ選手など体格の良い女性もいます。そのような人でもエレガントな服装ができるようになり、多くの人が自分らしい装いを実現できるようになりました。男性と女性では体格差があるため、全てのアイテムがジェンダーレスになることはありませんが、ファッションの多様化は間違いなく進むでしょう。
また、大人の男性がピンクや花柄などを、違和感なく取り入れるファッションが少しずつ広がりを見せています。レースやシアー素材のシャツや、パールのアクセサリーなどは、これまでの男性のワードローブにはありませんでした。しかし、これらのデザインを取り入れることで、ジェンダーレスファッションはますます注目されています。
しかし、ジェンダーレスは性別にとらわれないという意味であり、ジェンダーレスファッションは、女性が男性の服を着る、男性が女性の服を着るといった2パターンではありません。性別がわかりにくい見せ方をする「ジェンダーニュートラル」というファッションもジェンダーレスファッションだといえます。日本でも過剰に性別を意識したデザインを選ばないといった流れが強い傾向です。
自分が着たいものを着る時代へ
コロナ禍でおうち時間が増え、人と会う機会が少なくなった人も多いでしょう。現在は自由に行動できる社会に戻りましたが、一度他人の目を気にする必要性が減ったことにより、「自分の好きなファッションを楽しみたい」という人が増えました。
そもそも、ジェンダーレスファッションが注目される前から、かっこいいファッションを楽しんでいた女性、やさしいイメージの服を着ていた男性もいるでしょう。しかし、コロナ禍以降、他人にどう見られるかではなく、自分の気持ちを大切にしたコーディネートが増加。他人の目を意識したファッションから、自分のためのファッションへという流れにつながっていると考えられます。これからは、ますます性別や他人の目に縛られない、自分自身のおしゃれを楽しむ傾向が強まっていくでしょう。
ジェンダーレスファッションの特徴
ジェンダーレスファッションとは、女性らしさ、男性らしさの固定概念にとらわれることなく、自分らしく自由な発想で楽しめるファッションのこと。ここからは、ジェンダーレスファッションの特徴を3つに分けて紹介します。
【女性のジェンダーレスファッション】
女性のジェンダーレスファッションでは、レースやシフォンなどの柔らかい素材を使ったかわいらしいイメージから、ライダースジャケットやトレンチコート、コンバットブーツなど強めのデザインへシフト。かっこいいファッションを好むのもジェンダーレスファッションのひとつです。
また、ファッションの嗜好の多様化や働く女性の増加によって、かわいらしさよりも凛としたイメージが好まれるようになりました。体のラインを隠すためにオーバーサイズの服をあえて選ぶのも、ジェンダーレスファッションといえます。
【男性のジェンダーレスファッション】
男性のジェンダーレスファッションでは、ピンクや花柄、レースや透け感のあるシアー素材のシャツなど、今まで男性のアイテムとしては使われなかったデザインが増えてきました。洋服だけではなく、アクセサリーでもシルバーアクセサリーからパール系へのシフトが進んでいます。
パールのネックレスをつけている芸能人男性を見たことがある人もいるかもしれませんね。丸みのあるシルエットのアウターやソフトな印象のトップスなど、男性らしさよりも中性的な要素のアイテムを取り入れると、ジェンダーレス男子ファッションになります。
【はじめから性差を意識しないファッション】
はじめから男女兼用で性差を意識しないアイテムとして、ジェンダーレスファッションが市場に投入されるケースもあります。たとえば、男女兼用アイテムは体の締めつけが少ないアイテムが多く、細かいサイズ調整や試着が不要なのが特徴。ストレスフリーに着こなすことができるのが魅力です。また、カップルで共用できるのも選ばれる理由だと考えられます。
リラックス感や抜け感のあるカジュアルスタイルは、男女問わず人気のスタイル。ドロップショルダーや着丈が長めのトップスにゆったりはけるパンツを合わせると、抜け感のあるリラックススタイルが完成します。Tシャツやトレーナーなど、シンプルで中性的なコーデを意識するのもおすすめです。
ジェンダーレスファッションの着こなし
ここからは、ジェンダーレスファッションの着こなしを3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
【シンプルな配色】
ジェンダーレスファッションではカラー使いがポイントになります。シンプルなカラーをベースに用いてクールな印象を意識すると、中性的なイメージが作れます。また、モノトーンやアースカラーといったクールなカラーは、スタイリッシュなコーディネートに欠かせません。
一般的に、カラーは3色までにまとめるのがおしゃれのコツだといわれていますが、シンプルなジェンダーレスファッションでは2色にまとめるのがポイント。そこに差し色を入れることで、よりおしゃれ感を出すことが可能です。具体的には、ホワイトやブラック、グレーを基調にして、差し色として赤や青などの色を使うことでこなれ感の演出ができるでしょう。また、オールブラックコーデやモノトーンコーデは、クールな印象のジェンダーレス女子ファッションに向いています。
【抜け感の演出】
きちんとしたなかに抜け感やリラックス感を意識するのも、ジェンダーレスファッションのポイント。とはいえ、だらけた印象は抜け感ではありません。細身のボトムスにゆったりとしたトップスを合わせたり、袖をまくったりすれば、抜け感をうまく演出することができます。また、体のラインを拾わないシルエットのファッションを選べば体型差が出にくいため、中性的な印象を与えるでしょう。
【スポーツ・アウトドア系アイテム】
スポーツ・アウトドア系のアイテムは男女問わず着用しやすく、ジェンダーレスファッションに最適です。男性らしさが強いアイテムが多いかもしれませんが、キャンプコーデなどのスポーティーコーデは女性にもチャレンジしやすいアイテム。全てをスポーティにするのではなく、トップスかボトムスのどちらかをタウンユースにすれば、カジュアルなジェンダーレスファッションが完成。季節を問わずに取り入れられるのもうれしいポイントです。
ジェンダーレスファッションとユニセックスの違い
ジェンダーレスファッションと似た言葉にユニセックスがあります。ユニセックスのアイテムは男女問わず着られるものを指します。体のラインやサイズ感、コーデを考慮したデザインのものが多く、女性でも男性でもないものがユニセックスアイテムと呼ばれやすい傾向です。ジェンダーレスファッションはユニセックスと違い、「男らしさ女らしさにとらわれない」というメッセージ性があるのが特徴です。
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今回は、ジェンダーレスファッションについて知っておきたい基本的なことを紹介しました。アパレル販売職では、さまざまなお客様に対応するため、ジェンダーレスファッションの接客をする機会があるかもしれません。アパレル販売職は性別に関係なく、お客様の好む服を提案するスキルが求められます。そのため、ジェンダーレスファッションはもちろん、常に最新のファッションや着こなしをチェックしておく必要があります。
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