ファッションが好きで、アパレル業界で働いてみたいと思ったことはあるものの。「どんな業界？」「実際にどんな仕事があるの？」といった疑問で止まっている人もいるかもしれません。就職・転職を考えているなら、業界・企業の最新動向を知っておいたほうがいいでしょう。

この記事では、業界動向や求人トレンド、注目の仕事などアパレル業界の最新情報をお届けします。活躍できる人物像なども紹介するので、自分に向いているのかどうかも確認しながら、最後までご一読ください。

最新の業界動向

衣料品の製造・販売・流通を手がけるアパレル業界。コロナ禍で店舗の利用者が大きく減りましたが、現在は回復傾向です。そんななかで、ファッション関連のECサイトの市場規模は年々拡大しており、今後も成長する見通しです。

ファッションのニーズは、時代の流れや景気に影響されやすいので、店舗のユーザーが減っても売上を伸ばせるように、事業を多角化する企業も増加しています。IT技術の革新によって業務のデジタル化や効率化も進んでいま

最近はECショップを手軽に始められるようになり、SNSなどで費用をかけずにプロモーションできるようにもなったため、、小規模ブランドでも成長が見込めるようになってきました。小売り業者やショップを介さず、直接消費者に販売するD2Cブランドも増加傾向です。

さらにファストファッションの品質向上も後押し、消費者の低価格志向も高まってきています。これまでの環境に負荷の高い大量生産・使い捨て志向を経て、消費者側・販売側双方でSDGs意識が高まり、サスティナブルファッションの流れも広がってきています。

求人トレンドは？

販売員の求人は、ファッションが好きで基本的な知識があることに加え、コミュニケーション力が求められます。最近はECサイトの運営やSNSの運用に携わった経験がある人材のニーズが高まっており、「個人ユーザー向けのコンテンツ制作のスキルがある」「Webマーケティングの知識がある」といった人を高く評価する企業・ブランドが増えています。

今後もデジタル化が進んでいくと考えられており、ITリテラシーがある人材はますます評価されていくはずです。その一方で、リアル店舗で働く人材は、店長・リーダー候補の求人も増えているようです。マーケッターやバイヤーなどの専門職については、底堅い求人ニーズがあり、経験者は引く手あまたといわれています。

いま注目の仕事は？

アパレル業界の変化に伴い、新たに注目される仕事も登場しています。これまではアパレルとは関連がなさそうだった技術や知識が求められています。

・ECサイト運営やIT/Web関連

コロナ禍での外出自粛の影響で、部屋にいながら買い物ができるECサイトの売上が増加し、現在では定着しつつあります。アパレル業界でも自社サイトやEC化に力を入れる企業が増えてきていることから、ECサイト運営経験があるのはメリットになります。

さらにAIを始めとするITツールを活用した商品企画や、SNSでのトレンド分析など、ITやWebの知識を活かした仕事も注目されています。

・デジタルマーケティング

多様なデバイスとプラットフォームで展開するデジタルマーケティング戦略も重視されるようになりました。広告やサイト制作のノウハウがある人材だけでなく、数字に強い人材も評価されています。

こんな人が活躍できる

アパレル業界で働きたいなら、ファッションが好きであることは基本となります。経験を積まなければ難しい職種が多く、未経験から始めるならショップの販売職として働くのが一般的です。

店舗では接客は必須ですが、その他の職種もチームで連携して仕事を進めていくため、コミュニケーション力が必要です。今後、アパレルの販売や事務、営業からキャリアアップをめざすなら、情報収集力が重要になってきます。

近年は、ファッションテックやデジタルマーケティングなど新たな集客手法が話題になっており、トレンドを押さえているかどうかが問われる仕事が増えてくるでしょう。ファッションへの情熱に加え、ITやWeb関連の知識・スキルがある人は、活躍できる人材になれる可能性が高まっているといえます。

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