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アパレル業界&求人ニュース
売る・作る・伝える・揃えるタイプ別・アパレル&ファッションのお仕事図鑑2025【仕入れ・管理の仕事】
2025.04.11

数多くのあるアパレルの職種から、これまで、販売、ものづくり、発信・広報と紹介してきました。今回は【仕入れ・管理の仕事】をピックアップして紹介します。
身近な職種ではないため、イメージしづらいかもしれませんが、アパレル企業の経営を裏で支える重要な仕事です。仕事内容、やりがい、求められるスキル、めざし方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
商品の仕入れと販売管理を行う「バイヤー」
・仕事内容
国内外のブランド・企業の情報をチェックし、「売れる」と判断した商品を買い付け(バイイング)・仕入れをするのがバイヤーです。仕入れ交渉を始めるのは販売時期の半年前が一般的。夏に冬のアイテムを、冬には夏のアイテムを、と常に半年後を見据えながら仕事をします。
企業によって細かい業務内容は異なりますが、商品の企画・開発や販売戦略の策定を担当するMD(マーチャンダイザー)と販売戦略や予算計画を立てて、一緒に展示会を回ることが多いでしょう。
展示会で気に入った商品があれば、その場で商談を行い、買い付け数、金額、納期などを決めます。当然、決められた予算内に収める必要があり、買い付け金額が予算オーバーしそうな場合は、タフな交渉をすることも。
なお、企業・ブランドによってはレディース、メンズなど、アイテムカテゴリーごとに担当バイヤーがいることもあります。
バイヤーの仕事は買い付けて終わりではありません。予定の期日に指示した品質の商品が納品されたことを確認したら、販売中は売れ行きや在庫状況を常に確認・分析します。商品が余ったら企業の損失になり、不足しても機会損失となり利益に貢献できません。この分析が次の買い付けの判断材料になります。
バイヤーが仕入れた商品が人気となり、ファッション・アパレル業界全体のトレンドになることも。自分の分析・予測が当たった時は大きな達成感を得られるでしょう。また、仕入れた商品の売れ行きは数字で明確に表れるため、プレッシャーはありますがやりがいも大きいものです。
・求められるスキル・資質
「売れる」商品を見極めるには、お客様がどのような商品を欲しがっているかを正確に予測する必要があります。そのためには、ファッション情報やトレンドの収集・分析が欠かせません。
SNSやYouTube、ファッション雑誌をチェックする、ファッションショーや展示会にこまめに参加する、実店舗に出向きお客様の様子を観察する、販売員や店長の話を聞くなどして幅広く情報を集めます。大量の情報を集めて分析し、トレンドを予測する力はバイヤーに欠かせないスキルといえるでしょう。
同時に必須となるのが、コミュニケーション力です。国内外で行われる展示会では初対面の人も多く、彼らとも円滑にコミュニケーションを取らなければなりません。
高いコミュニケーション力があれば、自社に有利な条件で仕入れができ、会社に貢献できます。また、海外に買い付けに行く場合はビジネスレベルの外国語のスキルも必要です。
・バイヤーになる方法
トレンドを予測する力は、一朝一夕に身につくものではありません。販売職、店長からバイヤーになるのが一般的なルートであり、アパレル業界未経験からバイヤーになるのは難しいといえます。まず販売職としてアパレル業界の経験を積み、「売れる」商品を見極める選択眼、トレンドを予測する力を伸ばしましょう。
なお、アシスタントからバイヤーをめざすこともできます。ただ、アシスタントでもアパレル業界の経験を求められることが多いので、まずは販売職からスタートするのがおすすめです。バイヤーとして経験を積むと、シニアバイヤーやマネージャーへの道が開けてきます。
生産工程を管理する「生産管理(プロダクトマネージャー)」
計画に基づき、生産から流通までの全工程を指揮するのが生産管理です。各工程のスケジュール管理だけでなく、素材や工場の選定、品質、コストまで管理します。
会社によって生産管理の仕事範囲は異なり、商品の仕様書の作成、サンプルの発注や確認など、「作る」要素が多い場合もあります。自社工場を持たないアパレル企業では、生産工程や供給チェーンの知識も求められます。
生産から流通まで関わるため、さまざまな職種と一緒に仕事をします。デザイナーのデザイン案が固まった段階で生産管理の仕事がスタート。パタンナーがサンプル用の型紙を作成し、生産管理はサンプル制作のスケジュール管理、素材調達などを行います。
できあがったサンプルはデザイナー、パタンナー、生産管理で確認。仕様や寸法が指示通りか、指定した生地や資材が使われているかなど、生産管理は主に品質面をチェックします。
生産管理が修正指示を出すこともあるため、パターンや縫製技術も理解しておくとよいでしょう。本生産に入ることが決まれば、MD(マーチャンダイザー)と相談しながら、最終的な生産数、納期を決定します。
生地や素材の仕入れ価格、縫製工場の工賃は企業の利益に大きく影響するため、仕入れ先・縫製工場の選定は重要な仕事です。納期と予算を見ながら交渉を行います。表に立つ仕事ではありませんが、生産現場を裏で支える大切な役割です。サポートすることが得意な人は、大きなやりがいを感じられるでしょう。
・求められるスキル・資質
社内だけでなく、生地・素材メーカー、縫製工場、運送会社など社外のさまざまな人とも関わり合いながら仕事を進めていきます。交渉する場面も多く、相手の考えを聞きながらも自分の意見を通すといった高いコミュニケーション力が求められます。
生産から納品までと工程が長いので、俯瞰的に物事を眺める力があると、常に冷静な判断が下せるでしょう。
計画通りに生産できるように細心の注意を払っていても、問題が起きることがあります。納期が遅れると販売が遅れ、会社にとって大きなダメージに。
生産管理は納期を死守するためにアイデアを出し、即座に行動に移せる臨機応変な対応力が求められます。常に強いプレッシャーと戦っていることもあり、精神的なタフさもあるとよいでしょう。
・生産管理になる方法
特別な資格は不要ですが、アパレルの製造に広く関わるため、アパレル業界の仕組みや製造の流れを把握している必要があります。アパレル業や製造業が未経験の状態からめざすのは難しいといえるでしょう。
まずは、生産管理のアシスタントとして働き、スケジュールやタスク管理能力、コミュニケーション能力を高めることをおすすめします。管理業務が多く自然とマネジメントスキルが磨かれるため、生産部門や製造部門のマネージャーへのキャリアアップが可能です。
在庫を管理して各店舗に商品を振り分ける「ディストリビューター」
企業やブランドに納品された商品の流通を管理するのがディストリビューターです。同じブランドでも、店舗の特徴や立地によって売れ行きが異なります。そのため、売上・利益が最大になるよう、過去のデータを参考にして色・サイズ・枚数を決め、商品を各店舗に振り分けます。
販売状況を常にチェックして店舗間の在庫をコントロールし、売り残しを防ぐのもディストリビューターの仕事です。商品管理の司令塔のような立場と表現したら、わかりやすいでしょうか。商品のディストリビューターの在庫コントロール次第で企業・ブランドの売上が変わるため、やりがいがあります。
デスクワークが中心ですが、週に数回は店舗へ出向いて販売職や店長の生の声を聞いたり、倉庫に行って商品数を確認したりすることも。ECサイトを運営している企業では、EC販売の在庫調整もディストリビューターが担うことが多いようです。
・求められるスキル・資質
数字を扱う業務が多いため、数字に強いことが重要です。また、各店舗の特徴や売上などの情報を分析して投入数を決定するので、高い分析力も求められます。最近は、SNSの商品の口コミやECサイトのレビューなども分析対象です。
在庫コントロールを行う際は、店舗の売上状況の把握が欠かせません。上がってくるデータは必ず確認しますが、地域やテナントのイベント、気候でも売上は大きく左右します。
店長や販売職に話を聞くのが最も早く、詳細な情報が手に入るため、店舗とやりとりする機会が多いでしょう。高いコミュニケーション力があると有利です。
また、マーケティングに関する知識があると俯瞰的な視点から仕事が行えるほか、流通に関する知識があると、コスト意識が高まるでしょう。
・ディストリビューターになる方法
特別な資格は不要ですが、アパレルの経験を求められる職場が多いようです。ただ、今回紹介している仕入れ・管理の仕事のなかでは、経験が浅めでもめざしやすい職種です。特に、流通業の経験は有利になります。
まずはアシスタントとして働き、一人前をめざしましょう。経験を積むと、ロジスティクスマネージャーやサプライチェーンディレクターなどのキャリアが見えてきます。
新規店舗開発を管理し、組織発展に貢献する「店舗開発」
出店計画を立案し、立地や顧客層の調査、物件の契約、設計・内装など、実店舗を新しくオープンするための一連の業務を行うのが店舗開発です。
1つの店舗を立ち上げるには多くの時間とコストがかかるため、市場調査が欠かせません。競合店や地域の交通量の調査、候補となっている店舗の面積や間口を参考に、どれくらいの集客数・売上が見込めるのかを予測します。
さらに、家賃、内装・外装の工事費用、人件費、設備費などのコストをしっかりと計算したうえで、最終的な出店を決定します。
複数のブランドを展開している企業では、調査結果に応じて最適なブランドを選び出します。出店計画の作成だけでなく、家賃の交渉、店舗デザイナーとの打ち合わせも店舗開発が行います。
大きなお金が動くためプレッシャーは大きいですが、自分が出店企画した店舗に多くのお客様が来店しているのを見ると、大きな喜びを感じられるでしょう。
・求められるスキル・資質
テナントの担当者やディベロッパー、デザイナーなど、さまざまな人と関わるためコミニュケーションスキルは必須です。
また、マーケティングの知識があると、出店計画の立案や調査がスムーズに進むでしょう。物件の契約や店舗の内装・外装も行うため、不動産・建築・デザインの知識といった幅広いスキルも求められます。
・店舗開発になる方法
バイヤー、生産管理と異なり、アパレル経験はそれほど求められません。他業種で店舗開発の経験があれば、転職後に即戦力として活躍できるでしょう。他業種でのマーケティング経験も役立つなど、アパレルの【仕入れ・管理の仕事】のなかでは、比較的挑戦しやすい職種です。
経験を積むと、店舗開発マネージャーやリージョナルディレクターのキャリアが見えてきます。
組織の管理や運営をサポートする「アパレル事務」
アパレル企業の各部署や部門の仕事が円滑に進むよう、組織運営をサポートするのがアパレル事務です。書類作成・管理、ファイリング、電話応対、メール対応など、一般的な事務を行います。展示会のサポートなどは、アパレル事務ならではの業務でしょう。
営業事務の場合、営業職のサポートとしてプレゼン資料の作成、発注書や請求書の作成・管理も行います。企業によってアパレル事務の仕事は異なり、人事や総務の仕事もアパレル事務が担う職場もあるようです。本社勤務となり、土日休み、座り仕事が多いため、人気のある職種です。
・求められるスキル・資質
黙々とひとりで事務作業を行うイメージが強いかもしれませんが、社内外の多くの人とやりとりをしながら仕事を進めます。特にメール対応や電話応対は企業・ブランドの代表として対応するため、コミュニケーション力とビジネスマナーは必須です。
同時に複数の業務が進行することも多く、マルチタスクに対応できると良いでしょう。資料作成や発注管理などはパソコンを使用するため、WordやExcel、PowerPointなどの基本的なツールの操作スキルも欠かせません。
・アパレル事務になる方法
アパレル未経験でもめざせますが、人気の割に求人数が少ないためアパレル事務は狭き門です。他業種で事務経験がある場合は、事務処理能力の高さをアピールしましょう。
また、パソコン操作スキルを客観的に証明できるMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)や日商PC検定を取得していると有利です。
アパレルの【仕入れ・管理の仕事】をめざすなら「派遣なび」からスタート
仕入れ・管理の仕事は、アパレル経験が求められる職種が多いのが特徴です。未経験からめざすなら、まずは販売員として経験を積みましょう。「売る」という企業の利益を生み出す最前線での経験は、バイヤー、生産管理、ディストリビューター、生産管理、店舗開発、アパレル事務…どの職種でも活かせます。
販売員はアパレル未経験歓迎の求人が多く、特におすすめなのが派遣の販売員からスタートすること。短期間でさまざまなブランド・立地・顧客層の店舗を経験できるため、大きく成長できます。
数ある派遣会社の中でも「派遣なび」はアパレル・ファッション業界に強く、国内外のブランドの求人を扱っています。将来はバイヤーになりたい、生産管理の仕事に就きたいなど目標がありましたら、「派遣なび」のキャリアアドバイザーにお知らせください。キャリアパスに合わせた求人を紹介します。
お仕事図鑑は、【販売の仕事】【ものづくりの仕事】【発信・広報の仕事】編もありますので、ぜひ合わせてお読みください。
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