派遣なびコーディネーターブログ

アパレル・ファッション、販売、事務、営業、専門職。
業界・職種の最新情報から転職のノウハウ、派遣の仕組みまで、
求人や仕事に関する最新のトピックスを紹介するブログです。

アパレル業界&求人ニュース

アパレル未経験から就職・転職に成功するために必要な基礎知識と事前準備

2024.10.11

アパレル未経験から就職・転職に成功するために必要な基礎知識と事前準備

ファッションが好きなら、一度はアパレル業界で働いてみたいと思ったことがあるでしょう。憧れのアパレル業界で働きたくても、未経験となると不安が大きいものです。今回はアパレル業界の基礎知識とともに、未経験から就職・転職に成功するために必要な事前準備のコツをお知らせします。

そもそも「アパレル」が何を指すか知っていますか。「アパレル」とは衣料品のことで、その中でも特に既製服を指します。つまり、アパレル業界とは「既製服の生産や卸売・販売に携わる産業」です。

アパレル業界には、さまざまな業種があります。最もイメージしやすいのが、メーカーから仕入れた衣料品や服飾雑貨を販売するアパレル小売業でしょう。百貨店、セレクトショップ、アパレル専門店のほか、最近ではEC販売に特化した企業も増えています。

衣料品を企画・製造し、アパレル小売に卸すのはアパレルメーカーです。さまざまなジャンルの服を製造する総合メーカーから、紳士服、婦人服など特定のジャンルに特化したメーカーまで幅広く存在します。多くの場合、自社で縫製工場を持っておらず、外部に委託しています。

アパレルを製造するためには、繊維、生地のほか、ボタンやファスナーなどの服飾資材が必要です。アパレル業界には、繊維メーカー、テキスタイルメーカー(生地メーカー)、服飾資材メーカー、テキスタイルコンバーター(生地問屋)も含まれます。

アパレル企業・ブランドなどから委託を受けて、衣料品を製造する企業をOEM 企業といいます。デザインはアパレル企業・ブランドが行うため、OEM企業は開発費をかけずに製造できるほか、販売先の開拓が不要。委託するアパレル企業側にとっても、自社工場を増やすことなく大量の商品を調達できるという、双方にとってメリットのある業態です。販売ブランドが流通業の場合、「PB(プライベートブランド)」といわれることもあります。

一方、依頼を受けてデザイン作成から製造までを代行する企業をODM企業といいます。ODM企業ではデザイナーやパタンナーといった企画・開発に関わる職種も働いています。

最近増えているのが、企画・製造・販売までを一括で行うSPA企業です。卸売業者をはさまないため、トレンドにあった商品を短期間・低価格で販売できるというメリットがあります。

販売職、デザイナーだけでなく、多くの職種がアパレル業界を支えています。

最も身近なのは衣料品の販売を行う販売職でしょう。店舗でお客様と会話をしながら、ニーズに合った商品を提案し、購入を促します。アパレル企業の売上に貢献する職種であり、お客様の声もダイレクトに伝わってくるため、働いているうちにアパレル業界で必要な知識や感覚が身についていきます。販売職として実績を上げると、副店長や店長のほか、複数店舗の売上を管理するエリアマネージャーへキャリアアップすることができます。

花形であり、人気が高い職種と言えば、デザイナーやプレス(PR)でしょう。デザイナーはトレンドを分析し、売れる商品をデザインします。専門学校等で知識を身につけてから、アシスタントとして経験を積む必要があり、未経験からめざすのは難しい職種です。プレス(PR)は、雑誌やテレビといったメディアを利用して、ブランドイメージや魅力を多くのお客様に伝えます。

アパレル企業の売上を大きく左右する職種としてMD(マーチャンダイザー)やバイヤーが挙げられます。MDは、商品企画から販売計画、予算・売上管理まで一貫して行うアパレル企業のブレーンともいえる重要な職種です。バイヤーは国内外を飛び回って売れる商品を見極め、適切な価格で買いつけてくる必要があり、タフな交渉力が求められます。

ほかにも、デザイン画から型紙を作成するパタンナー、生産管理を行うDB(ディストリビューター)、アパレル企業のバックオフィス業務を担うアパレル事務など、多様な職種の人々が活躍しています。

専門的な知識や経験が求められる職種が多いなか、未経験から挑戦でき、求人数が豊富なのは販売職です。アパレル未経験から挑戦するなら、まずは販売職として働き、アパレル業界での経験を積むことが大切です。

販売職は、お客様のニーズにあった商品を提案し、店舗の販売目標を達成することがミッションです。適切なタイミングでお客様に声をかけてニーズを聞き出す必要があり、高いコミュニケーション力が求められます。また、レジ対応、店舗の整理整頓、売り場づくり、棚卸、バックヤードの整理のほか、セールや新作の告知、常連のお客様へのDMの発送、SNSの更新なども販売職の仕事です。

販売職には特別な資格や専門的な知識は不要なため、多くの場合、未経験可、未経験歓迎と求人に記載されています。それは、アパレルの経験よりもコミュニケーション力の高さが重視されるためです。ただ、ラグジュアリーブランドなどでは経験者を優遇する傾向にあります。経験者優遇と記載があるブランドで働きたい人は、まず未経験歓迎の求人に応募し、アパレル業界での経験を積むことを優先しましょう。

未経験歓迎と求人に記載してあったとしても、誰でも採用されるわけではありません。ライバルたちに差をつけられる、未経験ならではのアピールポイントを紹介します。

販売職で最重要のスキルはコミュニケーション力といっても過言ではありません。常連のお客様だけでなく、初対面のお客様とも緊張せずに、笑顔で対応することが求められます。しかし、フランクになりすぎるのもNG。お客様の表情や声のトーンなどを参考にしつつ、適切な距離感を保ちながら商品をアピールできる人は販売職として重宝されます。

アパレル以外で販売職や接客の経験がある人はもちろん、学生時代や他業界で働きながらコミュニケーション力の高さをアピールできるエピソードがあれば、積極的にアピールをしましょう。

暗い表情の販売職が立っている店舗には入りたくないと思う人が多いのではないでしょうか。販売職には常にポジティブで明るい立ち振る舞いが求められます。時に自分のミスではなくてもクレームやお叱りを受けることがありますが、真摯に対応した後、すぐにポジティブに切り替えられる人は、販売職として活躍してほしいと思ってもらえるでしょう。

内気な人でも仕事と割り切って、店舗にいる間だけポジティブな雰囲気を出すことは可能です。アパレルが好きという気持ちを前面に出し、笑顔の練習から始めてみましょう。

アパレル業界はトレンドや流行に敏感です。商品企画だけでなく、販売職にも常にトレンドをキャッチする力が求められます。ちょっとしたアイテムや着こなしで、トレンド感が出せるとアドバイスができたら、売上に貢献できるでしょう。

雑誌やSNSなどから好奇心旺盛に情報を集めるのが好き、トレンドを追いかけるのが楽しいという人は販売職に適性があるといえます。

アパレル業界の求人なら何でも良いわけではありません。自分にあった求人を選ぶことが成功の秘訣です。

経験者優遇と記載されている求人に未経験者も応募できますが、応募者が多かった場合は経験者が優先されるので注意が必要です。未経験可、未経験歓迎と記載された求人ならば、企業側も知識ゼロで入社してくることがわかっているため、マニュアルや研修が充実していることが多く、スムーズに仕事に馴染めるでしょう。

アパレル販売職は、シフト制で働くのが一般的です。求人には週3日、1日6時間、土日のどちらかは出社など、勤務についての条件が記載されています。新規オープン時を除いて、働ける時間は現在の店舗のシフト状況に大きく左右されます。

なぜなら、人手不足の時間帯や曜日に働いてもらいたい人を探すために求人は出されているからです。採用面接などで交渉は可能ですが、あまりにも勤務条件が合わない場合、優秀な人材であったとしても採用を見送られる可能性が高いでしょう。

つまり、求人に記載の勤務条件と自分の希望条件が合致していれば、就職・転職が成功する可能性が高いといえます。

販売職はお客様にとって身近なモデルです。販売職は自社ブランドの服を着て接客することが多く、販売職の着こなしやシルエットを参考にして購入を決断する人も多くいます。そのため、ブランドイメージにマッチした人、お客様と同年代の人に働いてほしいと考える企業が多いものです。できるだけ自分のイメージとマッチしたブランドを選ぶようにしましょう。

次の4点を意識して、準備を進めましょう。

アパレル業界で働きたいけれど、どのブランドでも構わないという人はいないでしょう。なぜこのブランドで働きたいと思ったのか、ブランドのホームページを見たり、店舗に足を運んだりしてみて、その理由を考えてみましょう。採用する側も自社ブランドが好き、このブランドで活躍したいと前向きな人を採用したいと考えています。

特に正社員や契約社員などに応募する場合は、自分のめざすキャリアと企業が求める人物像やキャリアパスが一致するかを重視してください。入社後に自分がめざすキャリアが実現できないとわかった場合、再び転職活動をすることになります。

学生時代も含め、自分の強み、これまでの経験や手に入れたスキルなどを全て書き出してみましょう。箇条書きで構いません。面倒な作業ですが、一度全て書き出してみることで、自分の強みや弱みが明確になります。

販売職で高く評価されるのは、コミュニケーション力です。販売職はお客様だけでなく店内のスタッフとも密なコミュニケーションをとる必要があります。販売や飲食での接客経験のほか、チームで取り組んで結果を出した経験など、コミュニケーション力の高さをアピールできるエピソードがあれば、詳しく書き出してみましょう。

自己分析で書き出した自分の強みと、企業が求める人材像が一致するポイントを探します。ここが自己PRや志望動機の核となる部分です。この核が明確であればあるほど、志望動機や自己PRにブレがなくなり、熱意が伝わりやすくなります。

個人情報や志望動機、自己PRなどを記載した履歴書は就職、転職、どちらの場合も必須です。転職の場合、これまで働いてきた経験も重視されるため、職務経歴書も必要になります。

書類審査を突破するためには、企業の指示に従ったフォーマットにするのはもちろんのこと、自分の強みや熱意が良く伝わるよう工夫して書くことが大切です。

特に重視されるのが志望動機と自己PRです。なぜこのブランドで働きたいのか、これまでの経験を活かしてどのように活躍できるのかを、採用担当者にわかりやすく伝える必要があります。1人でまとめるのが不安という人は、添削サポートがある転職エージェントに相談してみてください。

販売職には主に3つの雇用形態がありますが、未経験からスタートするなら、派遣がおすすめです。

フルタイムで働くことが求められることが多く、月給制となるため収入が安定します。正社員は責任の重い仕事を任せられますが、店長、エリアマネージャーなどにキャリアアップする道が開かれています。正社員には店舗の異動や転勤の可能性があり、基本的に断ることはできません。未経験でも挑戦することはできますが、経験者が優遇されることが多いでしょう。

働ける時間や曜日が限られている、プライベートを大切にしながら働きたい人におすすめです。シフト制であることが多く、基本的に残業はありません。未経験歓迎の求人も多いのが特徴です。正社員登用制度がある企業ならば、アルバイト・パートから正社員をめざすこともできます。

さまざまなブランドで働きたい、アパレル業界が自分にあっているか確かめたいという人は派遣社員がおすすめです。短期の契約が多いため、短期間で多くのブランドを経験することができます。アルバイト・パートより時給が高いため、効率よく稼ぐことができ、正社員として働くことが難しい大手ブランドや人気ブランドも、派遣求人なら豊富にあります。

派遣は未経験歓迎の求人も多いうえ、派遣会社のコーディネーターが希望条件やキャリアに合わせて求人をピックアップしてくれるので、自分にあった求人が見つかる可能性が高いのも嬉しいポイントです。

また、就業中もコーディネーターのサポートが続き、トラブルが発生したら派遣会社が間に入って解決に向けて動いてくれます。自分で会社と交渉する必要があるパート・アルバイトと比較すると、メリットが大きいといえるでしょう。

アパレル業界に強い「派遣なび」では数多くの派遣求人を扱っています。

未経験で不安な方は、経験が豊富な派遣コーディネーターにお気軽にご相談ください。経歴や希望条件をヒアリングして、働きやすい求人を紹介します。

カテゴリー一覧Category

記事ランキングTopics Ranking

    まだデータがありません。

タグ一覧Tags

アーカイブArchive

2024年
2023年
2022年