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ファッションへの熱意・知識を活かせる「アパレル営業」ってどんな仕事?

2025.03.11

ファッションへの熱意・知識を活かせる「アパレル営業」ってどんな仕事?

「アパレル営業」という職種をご存じでしょうか。販売職同様、自分が働くブランドの魅力を多くの人に伝えつつ、会社の売上に貢献するやりがいのある仕事です。今回はファッションへの熱意を活かせるアパレル営業の仕事内容や魅力、めざし方について紹介します。

販売職は店頭で一般のお客様に商品を販売する仕事ですが、アパレル営業は主に百貨店やセレクトショップのバイヤーに向けて商品を販売します。営業職のミッションはMD(マーチャンダイザー)や販売部門と連携して、売上予算を達成させること。仕事の結果が数字ではっきりと表れるのでプレッシャーが大きいものの、やりがいは十分にあります。基本的に本社勤務となり、多くの企業は土日休みです。

アパレルの製造や卸売を行う会社やメーカーだけでなく、ボタンやファスナーなどの素材を製造する材料メーカー、繊維を開発・製造する繊維メーカーなどの営業職もアパレル営業に含まれます。

担当する販売先によって仕事内容が異なります。

総合アパレルメーカーなどに多い営業手法です。「リテール」とは英語で「小売り」とい意味。リテール営業は自社の運営するショップや小売店の売上を上げるために、店舗のマジメントを含めたさまざまな施策を行います。たとえば、店舗の立地や顧客層にあった商品のラインナップやコンセプト作り、イベント企画、販売職の採用や指導のサポートなどです。ECサイトを通した販売や、イベントの企画、予算・売上管理などもリテール営業の役割となる企業が多いようです。

営業職自身が直接販売するのではなく、店舗スタッフが気持ちよく働ける環境を作りながら売上を伸ばすのがミッションです。店長や販売職といった店舗スタッフと、営業部の上司やMD、生産管理などの本社部門とのパイプ役となることも多く、難しい立場になることも。しかし、結果が出たときの達成感はひとしおでしょう。

自社でショップや小売店を持っていない専門メーカーなどに多い営業手法です。自社の商品を他社のショップで販売してもらうことで利益を生み出すため、買付数・買付金額を増やしてもらい売上を増やすこと、販売網を広げて自社ブランドの知名度を上げることがミッションです。法人向け営業のため、ロット数が多く取引額が大きいのが特徴です。

既に取引があるクライアントには継続して商品を買い付けてもらえるよう、また商品数や種類を増やしてもらえるように、定期的にヒアリングを実施するルート営業を行います。取引のない新しいショップに自社商品を置いてもらうための新規開拓もホールセール営業の仕事です。断られることも多いため、精神的な強さや切り替えの速さが求められます。

言葉通り、百貨店の担当者に営業をかけて自社の商品をより多く置いてもらい、自社の売上を伸ばすのが目的です。百貨店内へ新規出店する際のスペースやテナント費用の交渉、既存店の維持交渉なども担います。百貨店との契約は一度決定すると変更が難しいため、いかに有利な条件で交渉するかが重要です。取引先の立場になり、立地や客層などを踏まえて自社のメリットを提案することが、営業の成功の秘訣になるでしょう。

さらにアパレル営業職は、次のような仕事も行います。

アパレル業界には、大きく分けて春夏(S/S)、秋冬(A/W)という2つのシーズンがあり、シーズンごとに新しいアイテムをお披露目する展示会が開催されています。ブランドによっては、年4回以上の展示会を行うこともあります。展示会はバイヤーやスタイリストなど、アパレル業界で働く人が対象で、一般のお客様は参加できません。

アパレル営業職は、「展示会に来場してもらえるようにバイヤーを呼び込む」「展示会でバイヤーに向けて商品説明を行って受注を取る」という2つの仕事をします。どれだけ多くの受注を獲得できるかが、営業の腕の見せどころといえるでしょう。

アパレル営業の仕事は、受注を取ったら終わりではありません。商品が完成し納品が完了するまで、フォローするのも大事な仕事です。受注から納品までは数ヶ月〜半年ほどかかるため、その間に納品方法や時期の相談、変更の有無の確認など、バイヤーと密に連絡を取り合います。商品が売り場に並ぶまで責任をもって対応することで信頼を獲得でき、次の受注につながっていきます。

商品を売るためには、市場調査が欠かせません。小売店などへ直接出向き、商品の動向やお客様の反応などをチェックすることも営業職の仕事のひとつです。時には自社のショップや取引先の店舗で実際に販売職として働き、お客様とコミュニケーションを取ることも。市場調査の結果は、営業手法の見直し、新商品の企画・開発、追加生産の計画立案などに役立てます。

ブランドの認知度向上や購買促進のために、期間限定のポップアップ店舗の企画・運営、店舗内で商品の認知や販売を促進するインストアプロモーションなどを立案・実施するのも営業職の役割です。

ブランドの売上を大きく左右するアパレル営業のやりがいは、どこにあるのでしょうか。

営業は受注できた数、納品した数、販売された数や売上金額など、仕事を数値で可視化できる職種です。売上や会社に貢献していることを実感できるうえ、実績を客観的に評価してもらえるため、やりがいがある仕事です。企業によっては営業成績に応じてインセンティブがつく場合もあります。

バイヤーやセレクトショップのオーナー、百貨店の営業職、自社のデザイナーやプレス、物流担当者など、さまざまな職種と関わりながら仕事を進めていきます。ファッションやビジネスの視野が広がっていくことに楽しみを感じられる人、多様な人とコミュニケーションを取ることに喜びを感じられる人にとっては、活き活きと働ける職種といえるでしょう。

展示会では半年後のファッション市場を見据えた商品が展示されているため、仕事を通して世の中の一歩先を行くトレンド情報を手に入れられます。また、日々のバイヤーとの会話や市場調査などで常に最先端の流行を仕入れられることもあり、ファッション好きにとってはうれしい環境といえるのではないでしょうか。ファッション感度が高い人が周囲に多いので、仕事をしながら自分のセンスも磨かれていきます。

アパレル営業で強みを発揮できるのは、どのような人でしょうか。

アパレル業界で働くなら、ファッションが好きであることが大前提です。営業職は商品やブランドの魅力をアピールする仕事です。どんなに他のスキルが高くても、自社の商品への愛や熱意がないと、十分に魅力を伝えられません。

商談相手となるバイヤーや百貨店担当者は、服や素材、デザインに関して膨大な知識を持っている服選びのプロです。バイヤーと対等に交渉をするためには、同等かそれ以上の知識が求められます。バイヤーは複数のブランドを比較しながら仕入れの判断をしているので、アパレル営業は自社の商品の説明だけでなく、他社と比較して自社の商品が優れている点まで把握している必要があります。

意欲的にアパレルの知識やトレンドを学ぶ、常に他社ブランドのリサーチをするなど、好奇心旺盛に学べる人は、アパレル営業として活躍できるでしょう。

自社の都合や魅力だけをアピールするようでは、売上を立てることはできません。相手となる店長やバイヤー、百貨店の担当者のニーズを把握して、課題を解決できるような提案をする必要があります。トークの上手さだけでなく、ヒアリング力が高い人、安心して何でも相談できる雰囲気のある人は、営業職の適性があります。

多くの店長やバイヤー、百貨店の担当者と接するなかで、相性が合わないと感じる人に出会うかもしれません。どのようなタイプでも上手く付きあっていける人当たりの良い人も、営業職に向いているといえます。

相手のニーズにあった商品を提案するというのは、日々販売員が行っている業務です。高いコミュニケーション力がある販売員は、スムーズに営業職へキャリアチェンジができるでしょう。

アパレル営業は、商品の機能性や価格だけの魅力で受注が取れるような簡単な仕事ではありません。新アイテム投入の際は、デザイナーやMDから商品の魅力について説明があるでしょう。しかし、お客様によって魅力に感じる部分は異なります。

「お客様にとって、何が最も魅力的か」「他社と比較して自社のいいところはどこか」を常に考えて言葉にできる人は、顧客との関係が深まっていけば売上を伸ばすことができるはずです。「人気モデルや芸能人が着用していた」「ファッション雑誌に取り上げられた」「SNSで話題になっている」など、最新のトレンド情報も付加価値として重要です。アパレル営業として信頼感を高めるためには、日頃からファッション誌やニュースサイトをチェックしておく必要があります。

営業職は自らがショップや取引先に出向き、初対面の人と関わることが多い職種です。フットワークの軽い人、初対面の人とも積極的に交流できる人には適性があります。また、納期調整や請求処理といった事務処理、関連部門との調整、店舗のマネジメント業務など幅広い業務を同時に進めていく必要があります。臨機応変な対応力や調整力があるとなおよしでしょう。

新規開拓時はもちろん、既存のクライアントであったとしても、提案を断られることは、頻繁に発生します。お互いに会社を背負う立場のため、タフな交渉を強いられることも。一度断られても諦めずに、より良い提案をする粘り強さや、すぐに切り替えて次に向かうバイタリティがある人は、営業職に向いているといえます。

コロナ禍で営業職の求人は大きく落ち込みましたが、今は店頭に客足が戻ってきたこともあり、求人は増加傾向です。必要な資格は特にありませんが、企業によっては自動車運転免許が必須な場合があります。

アパレル営業をめざすには、次の3つのルートがあります。

営業職と販売職は、アパレル関連のさまざまな商品・サービスを販売するという点においては共通しています。異なるのは販売先です。営業職の販売先は店長やバイヤーなどアパレルに詳しい法人であり、販売職は一般のお客様です。販売という仕事の基礎が同じなので、販売職の接客経験、セールストーク、お客様のニーズの掴み方などは、全て営業職として活かせます。トレンドを常にチェックすることも習慣になっているため、即戦力として活躍できるでしょう。

「販売職として店頭に立っているのが体力的にきつくなってきた」「土日休みの仕事をしたい」「もっと大きな仕事がしたい」という人は、営業職への転職や異動という道もあるでしょう。

アパレル企業において、電話や書類作成、データ入力などの事務業務だけでなく、営業職のサポートを行う営業事務で働いた経験も、営業職に活かすことができます。営業職の指示のもと、プレゼンの資料作成や問い合わせ対応などをしているうちに、自然と営業職の仕事の流れがわかってくるはずです。

「ブランドの魅力を多くの人に伝えたい」「コミュニケーション力を活かせる仕事がしたい」「収入アップを狙いたい」という人は、営業職へのキャリアチェンジを考えてみましょう。

業種を問わず営業という仕事があり、基本スキルは共通です。アパレルについて学べば、営業職としての経験はそのまま活かすことができます。転職時には、過去の営業成績や担当エリアなど、実績を具体的にアピールしましょう。

アパレル業界で営業職をめざすステップのひとつとして、販売職からのスタートがあります。アパレル販売職の求人は多く、業界や販売が未経験でもOKの仕事もあります。販売職を経験すればアパレルの知識を身につけながらコミュニケーション力を高められ、営業職になった際に即戦力として活躍できる可能性が高まります。

「未経験だけどアパレルの仕事をしたい」「営業にも興味がある」という方は、派遣社員から始めてみてはいかがでしょうか。「どのようなブランドやジャンルを選んだらいいかわからない」「自分が営業職に向いているかわからない」など、不安や悩みがあれば、「派遣なび」の派遣コーディネーターにご相談ください。経験豊富なコーディネーターが丁寧にヒアリングをしたうえで、国内外のブランドの中からあなたの強みを活かせる求人を紹介します。

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