事務職には営業事務や経理事務、貿易事務、アパレル事務などさまざまな分野があり、働く業界によって仕事内容が異なります。

派遣なびの事務職図鑑として、これから3回に渡って事務職について解説します。

第1回目の今回は、アパレル事務の仕事内容や求められるスキルを紹介します。

アパレル事務の仕事内容

アパレルの仕事というと、販売職を思い浮かべるかもしれませんが、他にもさまざまな仕事があります。

アパレル事務は総務や経理、営業事務など、バックオフィスの役割を担っており、販売員とは違う視点からアパレル企業を支える縁の下の力持ちといえます。

ここからは具体的な仕事内容を見ていきましょう。

書類作成

事務職ではパソコンを使った業務が多く、アパレル事務も同様です。

アパレル事務では店舗の売上や在庫管理、顧客情報などのデータ入力をしたり、プレゼン資料や見積書の作成をしたりすることもあります。

商品の在庫管理

ファッション業界の商品は流行や季節によって販売数が変化するため、在庫が少なければ追加発注をして補充をするなど、しっかり在庫管理をしなければなりません。

在庫が過剰にならないように気を配り、コントロールするのも仕事のひとつです。

顧客データの管理・運用

アパレル事務では顧客データを管理し、一人ひとりの顧客に応じて適切な対応を行うことが必要です。

ニーズや性質を分け、それぞれにDMやメールを送ることもあります。

店舗サポート

アパレル事務は販売員と連絡を取りながら、店舗運営が滞るのを防ぐためのサポートをします。

商品の在庫管理もその一つですが、ときにはノベルティや買い物袋を発注することも。

本部から店舗への発送もアパレル事務が手配する場合があります。

運営・展示会のサポート

アパレル事務はさまざまな運営に関わります。

たとえば、アパレルブランドが次のシーズンに販売する商品をメディアに紹介する展示会などで、招待状の発送や会場予約など、準備を担うこともあります。

ネットショップ業務

ネットショップで買い物をする人が増えていることから、多くのアパレルブランドがECサイトを展開しており、運営スタッフのニーズが高まっています。

具体的な仕事内容は受注に応じた商品の手配や発送準備、商品情報の更新、問い合わせ対応などで、アパレル事務が対応することもあります。

求められるスキル

ここからはアパレル事務に求められるスキルを4つ紹介します。

パソコンスキル

前述したようにアパレル事務では書類作成を行うことが多いため、パソコンスキルは必須といえます。

たとえ事務経験がなくとも事務系のソフトは扱えることが望ましいため、基本操作とパソコン入力のスキルが求められるでしょう。

電話対応

電話対応は事務員が行う仕事として組み込まれており、正しい敬語や取り次ぎ方を求められるため、社会人のマナーとしての対応を身につけておくことが必要です。

知識・経験

アパレル業界での知識や経験がある人は即戦力として喜ばれるでしょう。アパレル業界での実務経験がない場合でも、経理や総務などの事務経験があれば強みとなります。

転職の場合は、最初から知識や経験が求められる可能性があります。

コミュニケーション能力

アパレルの販売員はお客様との関わりが多く、コミュニケーション能力が必要なイメージがあるかもしれません。

実は販売員ではなく事務員として働く場合でも、同じようにコミュニケーション能力が求められます。

事務の仕事では会社内のさまざまな部署の人と関わりがあり、スムーズに仕事を進めるためにも意思疎通をしっかりと図る必要があるためです。

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次回は「営業事務」の仕事内容と求められるスキルを紹介します。