未経験から、憧れのアパレル・ファッション業界へ転職したいと考えている方も多いでしょう。初めての転職や派遣社員となると、不安がつきものですが、アパレル業界には事務経験が活かせる仕事もあります。

今回は、アパレル事務、ECサイト運営スタッフ、ディストリビューター（DB）、商品企画の4つに絞って、仕事内容や事務経験が活かせるポイントについて紹介します。

アパレル事務

他業種の事務同様、アパレル企業にも事務の仕事は存在し、電話応対、納品書や請求書の発行業務や管理、資料作成などを行います。企業によっては、営業データの集計、プレゼンテーション資料の作成といった営業事務の仕事をする場合もあります。また、ECサイトを運営している企業の場合、商品の発送手配、商品撮影の立ち合いやECサイトからの問い合わせ対応なども事務が対応します。

扱う商品がアパレルというだけで、基本的な業務は大きく変わらないため、ひとりで事務作業を完結させられる人なら、すぐに活躍できるでしょう。アパレル事務は人気が高い職種ですが、求人が多いとはいえません。基本的なPC操作スキル、ビジネスマナーに加え、事務処理能力の高さをアピールできれば、採用の際の差別化ポイントになります。

ECサイト運営スタッフ

ネット通販を行っているアパレル企業・ブランドが増えており、ECサイト運営スタッフの求人数も増加中です。商品写真や説明をサイトにアップするほか、在庫管理、デザイン、編集、プロモーションの立案、メールマガジンの配信など、ECサイト全般の業務を行います。SNSの普及により、Twitterやインスタグラムなどを活用した販売促進企画・進行も重要な仕事になっています。

アパレルの場合、同じ商品でもサイズ違いや色違いなどが存在するほか、季節によって多くの商品が入れ替わるなど、商品管理が複雑です。そのため、こまめに在庫状況を確認して「売り切れの商品は掲載を取りやめる」「セール期間に合わせて商品の値段を変更する」などの作業が必要になります。ここは事務職で培った処理速度の正確性やスピード感を活かせる場面です。

WebデザインやECサイトの構築などには、専門的な知識やスキルが求められますが、スクールやeラーニングなどで学んでキャッチアップすることが可能です。働きながら現場で覚えられる技術やノウハウもあるので、心配する必要はありません。

ディストリビューター(DB)

売上利益を最大にするため、在庫調整をするディストリビューター(DB)は、アパレル企業の売上を左右する重要な職種です。

最も重要な仕事は、売上予測に応じた商品管理です。シーズン前に各店舗の特性に合わせた商品を配分します。販売後は、日々売れ行きを確認し、必要に応じて店舗間で商品を移動させ、売上が最大になるようにします。倉庫内にある商品を店舗で売るのか、アウトレット販売するのかを検討し、実行するのも大事な業務です。

過去のデータや毎日の売上分析が必要となるため、基本的なPCスキルは必須です。事務職としてExcelなどのOfficeソフトを使うことができれば、問題なく仕事に取り組めるでしょう。事務作業の中でも、集計や分析が得意という方には適性があります。

商品企画

時に大ヒットする商品を生み出す商品企画は、アパレル企業の中で花形の職種といえます。過去のデータから半年～1年後のトレンドを予測し、商品を企画。縫製工場や生地、ボタンメーカーなどと連携し、費用やスケジュール調整、品質管理をしながら、予定通り販売できるよう生産管理まで行うのが一般的です。企業によっては、マーチャンダイザー（MD）を兼務し、価格設定や売上管理まで行うこともあります。

新商品のアイデアを生み出せる発想力もさることながら、リサーチ力や情報収集力、データ分析など地道な作業が重要です。事務職としてマルチタスクをこなしながら、コツコツと仕事をこなせる方は、商品企画として活躍できるでしょう。

事務経験を活かせる求人は「派遣なび」でチェック

他業種からアパレル業界へ転職する際に、派遣社員として働いて、自分の適性をチェックしてみるという選択肢があります。求人数の多い販売員からスタートし、少しずつステップアップしていくのが、遠回りのようで最短の道になることもあります。

「派遣なび」にはアパレル・ファッション業界の経験が豊富な派遣コーディネーターが多数在籍しており、あなたの適性にあった職場を紹介することができます。キャリアプランに迷いがある方にも、さまざまなアドバイスを行っています。まずは「派遣なび」で求人を検索し、気になる求人を見つけてみてください。