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アパレル・ファッション業界で商品・ブランドを発信する8職種のお仕事ガイド【後編】

2024.08.27

アパレル・ファッション業界で商品・ブランドを発信する8職種のお仕事ガイド【後編】

ファッションが好きな人のなかには、いつかアパレル業界で専門職として働きたいと思っている人もいるでしょう。商品・ブランドに関わる専門職について、【前編】では、「PR/プレス」「MD」「VMD」「営業」の仕事内容、魅力・醍醐味、向いている人、必要なスキルなどを紹介しました。

今回は【後編】として、「バイヤー」「商品企画」「販売員・店長」「アパレル事務」の仕事について詳しく紹介します。まずはどんな仕事から始めるのか、将来的にはどんな仕事に就けるのかを知るためにも、ぜひ参考にしてください。

アパレル業界に興味がある人は、バイヤーという仕事を聞いたことがあるかもしれません。バイヤーは人気が高く、ブランドにとって重要な職業のひとつです。バイヤーの主な仕事は、市場調査や消費者のニーズを把握し、ファッションアイテムの買い付けを行うことです。

バイヤーと似た仕事にMD(マーチャルダイザー)がありますが、MDは商品開発や製造も担当するなど、買い付け以外の仕事も行います。ただし、バイヤーとMDの仕事内容は企業によって異なり、兼務しているケースもあるようです。どちらにしても、正社員の中途採用が多く、未経験の採用はほとんどありません。

バイヤーは会社や店舗の利益に直結するため、大きな責任が伴いますが、その分やりがいを感じられる仕事です。自分が買い付けた商品が売れた時、商品がヒットした時、あまり知られていない商品が有名になった時など、多くの喜びを感じる機会ができます。

自ら企画したり、ものづくりに関わったりする仕事ではありませんが、世の中の商品を誰よりも早くキャッチし、発信できるのが醍醐味です。

また、バイヤーは自分の好きな世界にアンテナを張り、流行を生み出すこともあります。常に流行の最先端にいたい人にとっても魅力があるでしょう。

バイヤーとして働くためには、高い情報収集能力が必要です。自社の売上を伸ばし続けるためには、継続的に新しい情報を得なければなりません。そのため、好奇心が旺盛で、日々新しい物事に興味を持ち続けられる人は向いているといえるでしょう。

また、バイヤーは取引先、競合、市場などの情報を収集して分析なども行います。情報収集をするだけではなく、売れるかどうかの予測や分析なども行うので、分析力のある人や、数字に向き合い成果を追える人にも向いています。

前述した分析力以外にも、売れる商品を見つけるノウハウや冷静な判断力、取引先との交渉力などのスキルも必要です。国内だけではなく国外での買い付けを担当することもあり、語学力が求められることもあります。また、他業種とも連携を取らなければならないため、コミュニケーション力や行動力が必要です。

自社ブランドやショップにおける短期的な利益だけにとらわれず、広い視野をもって商品、消費者、メーカーについて把握し、最良の方法を選択できる力も必要です。販売戦略まで担当する場合は、プロモーションやキャンペーンなど、マーケティング関連についても幅広い知識が求められます。

商品企画は、ファッションプランナーとも呼ばれています。市場調査や消費者のニーズ、トレンド、シーズンのコンセプトなどを踏まえて、新企画を提案するのが主な仕事です。デザインや縫製の仕様、素材選定、サンプルチェック、試算や交渉、納期管理など仕事内容は多岐にわたります。

企画以外の仕事もあるというと、意外に思う人もいるかもしれません。実際には、いきなり商品企画を担当する人は少なく、販売職として現場を経験した後に企画を担当するという流れが一般的です。

商品企画は、自分が思い描いた製品を商品化できることが一番の魅力です。自ら行ったマーケティングとアイデアで提案した商品が認められた際には、大きな達成感を味わえるでしょう。

常に半年~1年先を考え、日々の店舗の売上や在庫状況を把握し、必要に応じて主力商品の変更、セール対象商品の策定、イベントの提案を行うなど、商品企画には多様な業務があります。そんななかで、自分が手がけた商品の売上が伸びると、大きな喜びを味わえるのです。

商品企画に向いているのは、アイデアを出すのが得意な人や、クリエイティブな発想ができる人です。既存商品のリニューアルでも、固定概念に縛られない見方や考え方ができれば、これまでになかった売り方やPR戦術で売上を伸ばせる可能性があります。

そのほか、数値管理やリサーチなどの仕事もあるので、アイデア、知識、ロジカルシンキング、コミュニケーション力などがバランス良く備わっている人がおすすめです。イベントやキャンペーンを行うこともあるため、計画性のある人、行動力がある人、気持ちの切り替えが早い人も向いているといえるでしょう。

ファッショントレンドを押さえるだけでなく、世の中全体の消費の傾向や、他業界のヒット商品など、さまざまな購買ニーズを押さえておく必要があります。アパレル3大資格である「ファッションビジネス検定」「ファッション販売能力検定」「ファッション色彩能力検定」などの資格取得をしておくのもおすすめです。

企画を立案する際には、成果をシミュレーションする必要があり、売上やコストなどの数字を読み解く力や、マーケティングリサーチのノウハウなども求められます。

販売員は店舗で商品を販売する仕事なので、お客様と直接関わることが多くなります。具体的な仕事は、接客業務や在庫管理、検品、品出し、顧客管理、売り場づくりなどです。いきなり正社員の人もいますが、アルバイトから始める人も多く、未経験や無資格で始められるのが大きな特徴です。

販売員として経験を積めば、副店長から店長というキャリアアップをめざせます。店長は店舗運営全般を任され、売上や利益の責任を担います。スタッフの管理や指導、面接、シフト作成などを行い、企業によっては採用の裁量をもらえるところもあります。

販売員や店長がやりがいを覚えるのは、おすすめした商品をお客様に購入してもらえた時や、コーディネートの提案を喜ばれた時などです。お客様が常連になった時もやりがいを感じることができます。

企業によっては、販売員ごとの数値目標が設定されています。目標を達成できた時、仲間と力を合わせてがんばった時、先輩から褒められた時などに喜びを感じる人もいるようです。

単純にファッションが好きで、「かわいいアイテムに囲まれているのが幸せ」「最新のファッションがわかる」ということに魅力を感じる人もいます。「ファッションセンスがいい人たちに囲まれているので、刺激を受ける」「よりおしゃれになった」と、仕事や環境に満足している人も少なくありません。

販売員に向いているのは、コミュニケーションを取るのが好きな人です。お客様に接客する際に、明るく対応できる人が向いています。ファッションが好きなことも重要な要素です。おしゃれが好きだという気持ちがあれば、毎日楽しく働くことができ、商品に関する勉強やトレンドのチェックも苦になりません。

接客とひとことでいっても、お客様が求めるものはさまざまです。店舗を見渡すと、相談しやすい店員とあれこれ話しながら決めたい人から、できるだけ店員と話すことなく購入したい人まで、いろいろな人がいます。ファーストアプローチの際の表情や声のトーンから、ニーズを察知できる人も販売員に向いています。

店舗には売上目標があり、スタッフが一丸となって目標達成をめざすため、向上心も大切です。常により良い接客をめざして改善していける人や、チームのために業務の改善を提案できる人は重宝されるでしょう。

販売員に必要なのは、販売力、顧客開拓力、学習能力、情報収集力、チームワークなど。たとえば、個人の売上が月に30万円の人と100万円の人では、当然後者のほうが優遇されるでしょう。顧客満足度を高めて、リピーターを増やすコミュニケーション力は、売上に直結するスキルです。

販売員は、お客様からの質問にスムーズに応えなければならず、商品の知識が欠かせません。素材や仕立て、ブランドの知識、スタイリングのテクニックなど、幅広い知識が必要となるので、学習意欲が高い人が成果を出せる仕事です。

販売員は、未経験OKの求人が多い仕事ですが、経験値が高まれば転職しやすくなります。他業界での接客や営業の経験がある人も、即戦力として採用されることもあります。外資系のハイブランドのなかには、語学力がある人を優遇するブランドもあるといいます。

アパレル業界で働くというと、販売員やバイヤーなどが思い浮かぶかもしれませんが、実は事務職も求人が多く、アパレル事務という職種名の募集もあります。アパレル事務は、商品の納品書作成や請求書発行などの一般事務や営業事務、商品発送や撮影の立ち合いなど、さまざまな業務に携わります。

企業によって仕事内容は異なりますが、事務職の経験があれば評価されるでしょう。企業によっては、ネットショップに関連する業務を担当している人もいます。

近年、WebサイトやECサイトの運営が人手不足となっており、Web担当の求人が増えているのですが、なかなか採用が進まない企業のなかには、事務職と兼任で募集しているところもあるようです。

Webサイトの運用にも関わる事務職の仕事内容を見ると、商品の画像撮影や登録などの運営、Webデザイナーやエンジニアなどクリエイティブな仕事や技術職、メールやSNSでのお客様対応など幅広い業務を任されています。

事務といっても、トレンド情報やファッションの情報が飛び交う環境であり、ファッションが好きという理由で楽しく働いている人も多いようです。アパレル企業は、本社スタッフでも私服やネイルOKの会社も多く、好きなコーディネートを楽しめるのがいいという声もあります。

アパレル・ファッション業界でも事務職は土日休みが多く、残業はほとんどありません。自分のライフスタイルに合わせて、ワークライフバランスを取りたい人にも魅力的な仕事だといえるでしょう。

アパレル事務は、円滑に仕事を進めるために他の人をサポートしたいという気持ちを持っている人に向いています。「ファッションは好きだけど、裏方で関わりたい」という人にぴったりな仕事です。また、細かな事務作業があるため、正確に作業できる人にも向いています。

アパレル事務として働くには、パソコンスキルが欠かせません。未経験でも、WordやExcel、PowerPointの基本操作などはできるようにしておきたいところです。電話対応も事務が率先して行う仕事なので、ビジネスマナーは押さえておきましょう。

販売員などに比べるとコミュニケーション力は必要とされないと思われがちですが、円滑に仕事を進めるためにはニーズを汲み取る力は欠かせません。元販売員は、店舗のスタッフの状況がわかるので、しっかりサポートしてくれそうという期待感があるようです。

WebサイトやECサイトの仕事に携わる場合は、IT関連のスキルも重宝されます。インターネットの広告運用、SNS運用の経験なども高評価です。

今回は、バイヤーと商品企画、販売員・店長、アパレル事務について紹介しました。「アパレルといえば販売員」といったイメージを持っていた人は、こんなにいろいろな仕事があるのかと驚いたかもしれません。

大好きなファッションの仕事に憧れる人のなかには、いずれはバイヤーや商品企画で活躍したいと思っている人が多いようです。しかし、商品関連は未経験で採用されるのが難しい職種です。

まずは販売員として働き、知識やノウハウを得てからキャリアアップをめざすという選択肢もあるので、現場経験を積むところから始めてみてはいかがでしょうか。「派遣なび」には、アパレル・ファッション業界の求人が多数あり、未経験の仕事も豊富に用意しています。興味がある方は、求人検索で自分に合った仕事を探してみてください。

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