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アパレル・ファッション業界で商品・ブランドを発信する8職種のお仕事ガイド【前編】

2024.08.23

アパレル・ファッション業界で商品・ブランドを発信する8職種のお仕事ガイド【前編】

ファッションが好きで、いつかアパレルの仕事をやってみたい!と思っている人には、どんな仕事があるのかをできるだけ早くチェックしてみることをおすすめします。アパレルの仕事として最初に思い浮かぶのは、いちばん身近なアパレル販売員の仕事でしょう。

販売員は、アパレル業界のあらゆる仕事の入り口といわれています。では、販売員としてキャリアを重ねたうえで、めざせる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。

今回は、自社の商品やブランドを世に送り出すお仕事を2回に分けて紹介。前編では4つの職種の仕事内容や魅力を伝えるとともに、向いている人や必要なスキルについても解説します。キャリアアップを考える際の参考にしてください。

ブランドのPR業務、宣伝、広報を行うのがPR/プレスの仕事です。展示会やイベントでブランドの顔として表に立ったり、メディア対応やSNSなどで顔を出したりすることもあり、人気の高い職種のひとつです。

主な仕事内容は、商品の貸出やプレスリリース作成などのプレス対応、広告のプランニングやイベント運営などのプロモーション、WebサイトやSNSなどのデジタルメディアの運用管理などがあります。表に出る華やかな仕事が注目されがちですが、業務の幅は広く、事務作業など表には出ない地味な仕事も数多くあります。

ブランドや商品の良さを広く伝え、認知度を高めてファンを作るのが主な仕事で、それ自体が最大の魅力でしょう。ファッションが好きな人の多くは、自分のお気に入りのブランドとアイテムの魅力を伝えたいものです。

しかし、自分の思いを伝えるだけではプレスの仕事にはなりません。ターゲットごとの嗜好やニーズを把握し、ブランドや商品の魅力をより具体的に訴求する力が必要になります。

SNS、イベント、プレスリリースなど、商品について広く伝える方法はさまざまです。「いつ」「誰に」「何を」「どのように」伝えるのかを考え、的確なコミュニケーションで多くの人を動かせるようになれれば、プレスとしての評価が高まります。

一見華やかなプレスの仕事ですが、調査や分析などロジカルに考える力が求められる仕事も多く、客観的に物事を捉える視点とスキルがある人はPRに向いているといえるでしょう。また、社内外の多くの人と関わるため、コミュニケーション能力は必須です。

人と接する場面ではブランドの顔として見られることが多い仕事なので、自然に好印象を与えられる人には適職といえるかもしれません。インフルエンサーや専門のライターなどに仕事を依頼する機会も多く、業務管理が得意な人も向いているといえます。

最も必要なのは、ファッションに関する幅広い知識です。ブランドの成り立ちや世界観などを学び、それぞれの商品が生まれた背景をきちんと理解したうえで、広報戦略を考えられれば評価されるようになります。

近年は、ファッション誌など紙媒体の読者が減少傾向で、デジタルメディアやSNSの利用率が高まっています。デジタル機器、新しいツールに関する知識・ノウハウと、デジタルマーケティングのスキルや情報収集力も求められます。海外のブランドや、海外展開に積極的な企業で働くなら、英語をはじめとした語学力も必要です。

MDとはマーチャンダイザーのことで、商品を購入するバイイング、商品の値段を決めるプライシング、販売員に商品の説明をするトレーニングが主な仕事です。会社によっては、バイヤーの仕事と兼任している場合もあります。商品を仕入れて分配するだけでなく、マーケティングから販売戦略を立てたり、売上の分析をしたりする仕事で、会社の業績を左右する重要な役割のひとつです。

お客様のニーズとトレンドを把握するためにマーケティングリサーチを重ね、多様なルートから情報を集約して仕入れる商品を選定します。さまざまな人と会い、交渉するため、体力とメンタルの強さが必要な仕事でもあります。

MDの仕事は、自分の実績が売上として数字で明確に表れるため、評価が昇給やボーナスなどの収入に反映されやすいのが大きな魅力です。自分が関わった商品の売り上げが伸びたり、トレンドになったりしたときには達成感を得られるでしょう。

自分の判断が会社の売上に大きく影響を及ぼすので、プレッシャーもありますが、期待以上の結果が出た時の喜びが大きい仕事です。最近は、お客様が購入した商品をSNSなどにアップすることも多く、実際に購入してくれたお客様の声に触れると、やりがいが増すのではないでしょうか。

ユーザーが何を求め、どのように購買するのかを認識できなければ、売れる商品を選ぶことはできません。店舗での販売経験がある人は、現場で得た知識やノウハウを活かすことができます。

バイイングの際には、さまざまな分野の専門知識を持っている相手と交渉します。生地や素材、製品化の方法や技法など、アパレル・ファッションに関する幅広い知識を身につける意欲と、さまざまな情報を収集するスキルがある人に向いています。

商品の企画から販売まで、あらゆるステップでデータや状況を分析する仕事でもあるので、マーケティング能力に加え、数字に強いことは武器になるでしょう。

過去から現在までの流行の傾向や顧客のニーズなど、さまざまな要因を加味して未来の予測を行います。そのため、情報収集能力や分析力は必須といえるでしょう。

未来予測が重要な仕事でもあり、固定観念に囚われない物の見方や新しい考え方を取り入れられる柔軟性も求められます。社外との交渉が多いため、コミュニケーション力も必須。海外との取引が多い会社の場合は、語学力があると担当できる仕事の幅が広がります。

VMDとはヴィジュアル・マーチャンダイザーのこと。近年増えてきた専門職で、聞いたことがないという人も多いかもしれません。ブランドのコンセプトや、デザイナーが決めたシーズンごとのテーマに合わせて、店舗のレイアウトやディスプレイのプランニングをするのが主な仕事です。

店舗の見た目をおしゃれにすればいいというわけでなく、ブランドとして伝えたいことや、ユーザーのニーズとアクションをふまえてプランを作り上げるのがVMDの仕事です。ベースとなるプランをもとに、イベントや展示会などが企画されたり、各店舗のディスプレイが作られたりします。販売員へのトレーニングも、VMDが行います。

ブランドイメージ作りや、売上アップに直結する重要な役割を担っています。VMDの手腕によって、ブランドや店舗が大きく変わるといわれており、自分の提案したプランの効果で売上が伸びた時には、やりがいを感じるでしょう。お客様から評価されるのはもちろんですが、店長やスタッフの喜びの声を聞けるのも醍醐味のひとつです。

ファッションセンスをはじめ、インテリア、色彩感覚、細部にこだわる小物づかいなど、おしゃれでセンスが良く、周囲から一目置かれているような人には向いているかもしれません。

多くのブランドを取り扱っている会社の場合、イメージやテーマが全く違う複数のブランドの仕事を同時に進行することもあります。手際よく仕事を進められる人や体力のある人に向いているといえるでしょう。最も大切なのは、ブランドについての的確な理解と、関係者を動かせるコミュニケーション力です。

ブランドイメージ、最新のテーマ、トレンド、お客様の動向、自社の売上など、さまざまなデータを把握したうえで、プランに反映していく必要があります。ファッッションセンスもさることながら、現状を分析する力やプランニング力、マーケティング力が必要とされます。

展示会やイベントの会場、店舗などの空間を利用してブランドイメージを表現するため、インテリアデザインやイベントプロデュースなどに関する知識があればベターです。

製造販売・卸売を行う会社やメーカーに勤務することが多いのがアパレル営業です。主な仕事は、企業や小売店に商品を販売することで、販売先によって仕事の内容が変わります。自社の直営店やECサイトを担当するリテール営業、セレクトショップなど小売店に自社の商品を卸すために営業するホールセール営業、デパート・百貨店の担当者であるバイヤーに対して営業を行う百貨店営業などがあります。

多くのブランドでは、展示会を開催する際に取引先の担当者などを招待して、来季の注文を取るところから一連の業務が発生します。受注すると納品関連の詳細な調整を行い、商品が売り場に並ぶまでの間に細かいケアが必要です。

さらに、商品を販売開始してからのアフターフォローも重要な仕事のひとつです。そのほか、期間限定でポップアップストアを運営したり、百貨店やセレクトショップ内でインストアプロモーションを計画・実施したりするのも営業の役割です。

自分の力でブランドの拡大を推し進められるのは大きな魅力でしょう。立ち上がったばかりのブランドを育て、成長させていく機会に関わることができれば、達成感や成長実感を得られるはずです。

営業の成果は数字として明確に表れます。努力した結果が見えるのも、やりがいにつながるでしょう。社外の人との関わりが多く、業界内のさまざまな人たちとの交流によって人脈が広がっていくのも、この仕事ならではの喜びのひとつです。

社内外のさまざまな人と関わるのが仕事のため、人とコミュニケーションを取るのが好きな人に向いている仕事です。取引先のニーズなどを聞き出す力が求められる仕事で、誰かの役に立ちたい人、相手を喜ばせるのが好きな人も適性があります。

アパレル営業は、未経験者でも挑戦しやすい仕事なので、「好きなブランドの商品を多くの人に届けたい」「ブランドを成長させたい」という熱意があり、何事にも思い切ってチャレンジしようとするマインドと行動力がある人は向いているといえるでしょう。

業界を問わず取引先との円滑なコミュニケーションが不可欠な営業に必須のスキルといえば、コミュニケーション能力です。ちょっとした会話をきっかけにニーズを聞き出して提案に活かしたり、細かい気配りができたりする力は大きな武器になります。

加えて、さまざまな取引先と交渉をする上で、トレンドを把握しておくことや、業界全体の動向などを知っておくことも大切です。好奇心と学習意欲は、営業には欠かせないヒューマンスキルです。

とにかく人に会う仕事というイメージがあるかもしれませんが、日常的な情報収集や数字を正確に把握することなど、地道な努力も必要です。ファッションが好きな人なら、商品の素材や製造工程、他社商品との細かい違いなどについても関心を持って学ぶことができ、営業活動に活かせるのではないでしょうか。

アパレル業界で商品・ブランドを発信する職種のうち4つを紹介しました。今回紹介した仕事の中で、最も未経験求人が多いのはアパレル営業です。

経験がないと難しい仕事や、専門スキルを求められる仕事でも、未経験から始めやすいアパレル販売員や営業の仕事をきっかけに辿り着ける可能性があります。大手企業や有名ブランドでも、未経験OKの派遣求人を出している会社もあるので、そこから経験を積むという道もあります。

販売の仕事を続けていくと、業界全体の仕組みやブランド・商品の知識、ユーザーのニーズやトレンド、売上を伸ばすためのディスプレイの工夫など、さまざまな知識・スキルが身に付きます。憧れの仕事をめざすために、アパレル業界で着実にキャリアを積みたい人は、派遣で販売職としてスタートしてみてはいかがでしょうか。

アパレル・ファッション業界の求人が豊富な「派遣なび」は、販売職・営業職・専門職の仕事を数多く取り扱っています。アパレル業界で勤務経験がある派遣コーディネーターが多く、仕事内容や働き方についても精通しています。

将来はどんな仕事をしたいのか、そのためにどんなキャリアステップを踏んでいけばいいのか、悩んでいる人はぜひ相談してください。「派遣なび」は登録無料で相談を受け付けています。

後編ではバイヤー、商品企画、販売員・店長、アパレル事務という4つの職種について解説します。ぜひ、そちらもご一読ください。

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