商品販売に必須のレジ業務。特別な資格や専門的な知識は不要で、パートやアルバイトの求人が多いため、簡単な業務だと思われるかもしれません。しかし、お金に関わる業務のためミスが許されないうえに、お店の印象をも左右する重要な業務なのです。

この記事ではレジ業務の仕事内容、メリットや大変な点、向いている人の特徴を、ホームセンターや大型スーパーなどのレジ業務専任の働き方を例に解説します。

仕事内容―支払い金額を計算し、お金のやり取りを行う

レジ業務は主に3つの作業があります。

◆レジ打ち

商品のバーコードを読み取ったり、タッチパネルを操作したりしながら、支払い金額を計算します。お金を受け取ったらおつりやレシートをお渡しし、お客様からの希望があれば領収書も作成します。

近年、支払は現金だけでなく、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など多様化。クーポンやポイントカードなどもあるため、レジ業務は多様化・複雑化しています。レジ袋の有料化に伴い、袋の有無を聞く必要も出てきました。

◆レジ点検

毎日決められた時間に、レジで入力した金額と実際の金額が一致しているか、お客様とのやり取りに間違いがないかの確認を行います。企業や店舗によっては、管理職が行うこともあります。

◆レジ周りの環境整備

大型店舗の場合、お客様が途切れることはないため、基本はレジから動きません。しかしお客様が少ない時間帯はレジ周りの掃除、袋詰めを行うサッカー台の清掃、かごや買い物カートの片付けなども行います。レジ袋の補充やレシート用紙の交換なども、お客様が少ない時間に行います。

レジ業務で経験を積むと、シフトリーダーなどのまとめ役や新人教育係といったマネジメント業務、正社員登用への道も開けてきますよ。

メリット―未経験OK、シフトの自由が効きやすく働きやすい

レジ業務には資格がいらないため、未経験OKの求人がほとんどです。レジの操作方法や基本的な接客対応について社内で研修を受けてから、現場に出ます。

「午前中のみ」「夕方以降」など、シフトの時間が細かく区切られているケースも多いため、家庭や子育て、学業と両立しながら働きやすいのもメリットです。早朝や深夜は時給が高くなります。

希望する店舗が自宅近くやエキチカにあれば、通勤時間の短縮も可能。ただし自宅近くの店舗だと知り合いに会うことも多いため、気になる場合は自宅からある程度離れた店舗を選ぶとよいでしょう。

大型スーパーやホームセンターは幅広い年齢の方が来店されます。さまざまなお客様と接するうちに、高いコミュニケーション力が身につくはずです。

大変な点―ノーミスでスピーディーな対応が求められる

お金を扱うため、レジ打ちでのミスやおつりの渡し間違いは許されません。ミスをした場合は真摯に謝りますが、お店の信用を失うことにつながりかねないため、常に緊張感や責任感を持って対応します。

店内が混雑している時間帯にはスピードも重要です。特に夕方のスーパーのレジは速さ勝負であり、お客様を長時間お待たせすると、お店への不満が高まります。バーコードの位置を覚えておいて素早く読み取る、お客様が袋詰めしやすいようにかごにつめるなど、スピードと丁寧さが求められます。

レジ打ちは長時間立って行うため、腰痛や足の冷え、むくみに悩まされることも。足元にヒーターを置く、お客様が少ない時間には店内清掃をしつつ体を動かすなど、ケアを心がけましょう。

お客様の前に立つ仕事のため、髪型に規定があったり、制服があったりと、ほとんどの店舗で身だしなみのルールが存在します。事前に情報をチェックしておきましょう。

向いている人―責任感を持ち、笑顔でお客様に接することができる人

お金のやりとりが発生するため、責任感を持って業務を行える人、お店の顔だという意識をもって働ける人には適性があります。

丁寧かつスピード感をもって対応できる人も、重宝されます。スピード感をもって作業するためには、レジの機能や使い方を覚える、商品のバーコードの位置を把握するなどの向上心も必要です。

レジ業務のスタッフは店舗の顔です。お客様に気持ちよくお買い物をしていただけるよう、常に笑顔で対応すること求められます。ときにはクレームを受けることもあるでしょう。その際も、真摯に対応できるコミュニケーション力やホスピタリティの精神がある方は向いていると言えます。

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