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今どきの派遣事情

今後の転職が難しくなるってホント?「30代から派遣社員」をメリットにするには?

2025.05.06

今後の転職が難しくなるってホント?「30代から派遣社員」をメリットにするには?

30代は結婚や出産、住宅の購入など、人生において転換期を迎える人が多い時期です。正社員で働いてきた人は、管理職へ向けて少しずつリーダー経験やマネジメント経験を積む時期でもあります。

そのため、30代から派遣社員になると、今後の転職が難しくなる、キャリアが築きづらくなるといわれることも多いようです。

しかし、実際は社会人経験が豊富な30代だからこそ活躍できる派遣の仕事も多く、スキル次第で高時給の案件が狙えることも。仕事の選び方次第で、今後のキャリアにプラスになります。

今回は、30代から派遣社員をメリットにする仕事の選び方や働き方のコツを紹介します。

なぜ、30代からの派遣は避けたほうが良いといわれるでしょうか。主な4つの理由を紹介します。

正社員であれば30代は管理職に向けて準備を始める時期です。時には背伸びをするような難しい仕事に挑戦するなど、さまざまな仕事を経験して視野を広げ、スキルを磨きます。また、数人単位のチームのリーダーとしてマネジメント経験を積んでいきます。

一方、派遣は契約書に記載された決められた業務だけを行います。裁量がある仕事はほとんどなく、業務は限定的です。

特定分野の専門的なスキルや経験を深めることはできますが、正社員に必要な幅広い経験、マネジメント力などを得る機会が限られています。そのため、派遣社員から正社員への転職希望者の採用に、二の足を踏む担当者が多いようです。

社会人経験が少ない20代の転職は、新卒同様ポテンシャル重視の採用が行われます。一方、10年程度の社会人経験がある30代の転職では、即戦力としての活躍が期待されるため、経験や実績が重視されます。

派遣の場合、特定の分野に特化して戦略的にスキルを伸ばしていれば、即戦力と判断されるため問題ありません。一方、さまざまな業界・職種の仕事を少しずつ経験しているなど、キャリアの軸が見えない場合、採用担当者は即戦力にならないかもしれない、イチから教育が必要かもしれないと判断します。その結果、採用につながらず、キャリアの選択肢が狭まることになるのです。

30代は結婚や育児、住宅購入などで生活費が大幅に増加する人が多いため、収入を重視して仕事を選ぶ人も多いでしょう。

正社員は月給制、年俸制が一般的なため、祝日が多い月があっても収入は減りません。定期昇給がある企業も多く、勤続年数に応じて給与が上がっていきます。ボーナスがある企業も多いので、安定した収入を確保できるでしょう。

一方、派遣は時給制で、ボーナスが支給されないケースがほとんどです。また、1年継続して働いたからといって時給がアップするわけではありません。パフォーマンスを評価して、派遣会社と派遣先が交渉して時給がアップすることはありますが、難しいといえます。

派遣は数ヶ月~半年の契約期間で働く有期雇用です。派遣社員、派遣先企業が合意すれば契約を更新できますが、同じ職場で働けるのは最長3年までと決まっています。契約期間満了後は仕事がなくなるため、次の職場を探さなければなりません。

家庭を持ったり、子育てをしたりしていると、継続的に働いて収入を確保したいと考える人も多いででしょう。正社員のように定年まで働くことが予見できないため、ローンやクレジットカードの審査に影響が出ることもあります。

30 代で派遣社員を選ぶデメリットを紹介しましたが、これらのデメリットは仕事選びに気をつけるだけで、メリットに変えることができます。また、30代だからこそ、派遣という働き方を味方に付ければ、キャリアの方向転換を有利に行うことができます。

正社員の場合、特定の分野に詳しいスペシャリストよりも、幅広く会社全般の業務を理解しているゼネラリストであることが求められます。また、ゆくゆくはマネジメント業務をしてほしいと期待されます。

そのため、自分が好きではない業務も経験させられるほか、異動や転勤も断れません。自分の思い通りに働けないことがストレスになる人もいるでしょう。

一方、派遣社員なら自分が好きな仕事、興味のある領域など、特定のスキルを集中して伸ばせます。スペシャリスト気質のある人にとっては、派遣社員のほうが活き活きと働けるでしょう。

専門スキルを強化したことにより、スペシャリストとして正社員に転職する、フリーランスになることも夢ではありません。

30代は一通りの業務を理解し、後輩を指導しながら自分で仕事を進めていく時期であり、仕事に対する価値観が固まる頃でもあります。一方で、「仕事内容がマンネリ化してきてつまらない」「違う仕事も経験してみたい」と考える人も増えてくる頃です。

キャリアの方向転換をしたいと思っても、未経験の業界・職種に正社員として転職するのは難しく、実際に働いてみて合わなかった場合のリスクも大きいものです。

そこで、活用したいのが派遣社員。派遣は未経験歓迎の求人も多く、契約期間も限定的なため、気軽に新しい業界・職種に挑戦できます。仕事内容も限定的なため、お試しで働いてみて合っていると思ったらスキルを深めていけます。

合わないと思ったら、別の仕事に気軽にチャレンジできます。さまざまな職場・業界で働くことによって視野が広がり、キャリアを多角的に発展させていくことも可能です。

派遣社員としてさまざまな業務・職場を経験すると、事務処理能力、コミュニケーション力など、汎用性の高いポータブルスキルを高められます。事務処理は企業によって細かい作業ルールは異なるものの、基本は同じです。どのような職場でも臨機応変に対応できる能力は、多くの職場で高く評価されます。

短期間でさまざまな職場を経験するうちに、多様な個性を持った人たちと関わるでしょう。すぐに打ち解ける、協力し合えるといったコミュニケーション力は、業界を問わず高く評価されます。

派遣社員として働く最大のメリットは、自分のライフスタイルに合わせて、仕事内容や勤務時間、勤務地などを自由に選択できること。育児中はフルタイムで働くのが厳しいと考える人も多いでしょう。

また、30代は仕事に脂がのってくる時期でもあるため、家庭やプライベートの時間を犠牲にして長時間労働した結果、心身のバランスを崩す人もいます。プライベートを充実させたい、健康的に働きたいと考えている人には、派遣がおすすめです。

また、派遣には引っ越しを伴う異動がありません。正社員で引っ越しを伴う転勤になった場合、家族がいれば帯同するのか、単身赴任になるのか、悩むでしょう。また、誰でも慣れ親しんだ環境を離れる際は大きなストレスになります。派遣なら契約する前に勤務地を選べるうえ、契約期間中に部署異動・引っ越しを伴う異動はありません。

派遣は数ヶ月~半年の契約を更新しながら働きます。そのため数ヶ月間、集中的に働いて、働かない時期は長期の旅行に行く、留学に行くといった柔軟なライフスタイルを実現できます。

子どもが幼稚園や小学校に通っているなら、学校がある時期だけ働き、長期休暇は子どもと一緒に休むことも可能。また、夫が転勤族で数年単位の引っ越しが必要な妻にとっても派遣社員はおすすめです。

なお、ライフスタイルは年齢と共に変化します。30代は子どもが小さくてフルタイムで働けなかったとしても、子どもに手がかからなくなったらフルタイム派遣で働く、正社員に転職するなども可能です。派遣で働いた期間・経験は、その後のキャリアにプラスに働きます。

正社員は同じ職場で長く働くため、人間関係が固定されがちです。特に30代は上の世代、下の世代にも挟まれるため、人間関係に悩む人も多いでしょう。同期がいるなら、昇進に差がついてくる頃かもしれません。妬んだり、妬まれたりすることもストレスになりそうです。

派遣社員が同じ職場で働けるのは、短ければ数ヵ月で長くても3年です。人間関係で悩んでも仕事の間だけと割り切ることができますし、辛ければ契約を更新せずに辞めることもできます。職場の人間関係でストレスを感じたくない、仕事に集中したい人には派遣が向いているといえるでしょう。

派遣はパート・アルバイトより時給が高く設定されています。なぜなら、パート・アルバイトよりも即戦力が期待されているためです。年収ベースでみれば、ボーナスがある正社員が最も稼げますが、時給ベースで見た場合、派遣は正社員と同等になることも。自由な働き方をしながらもしっかり稼ぎたいと考えているなら派遣がおすすめです。

人気の仕事は、ひとつの求人に多くの人が応募します。派遣会社は応募者の中から最もスキルが適している人を選んで派遣します。その際、社会人経験がある30代は、20代よりも即戦力として活躍できる可能性が高いため、選ばれやすいのです。経験のある業種はもちろん、未経験の業種であっても採用率が高い傾向にあります。

派遣会社は仕事を紹介するだけではありません。契約書に記載されていない業務を依頼されたり、人間関係のトラブルが起きたりしたら、解決に向けて派遣先と交渉してくれるなど、サポートをしてくれます。

また、キャリアカウンセリングを実施している派遣会社も多く、気軽に相談できます。30代はいろいろな選択肢があるからこそ悩む時期です。このまま派遣を続けるのか、正社員として転職したほうがいいのか、フリーランスとして独立できるのかなど、自分のキャリアに迷ったら、悩みを打ち明けてみましょう。

相談しているうちに、キャリアプランが明確になっていきます。明確になったら、キャリアプラン実現に向けて、どのような経験を積んだら良いか、どのような職場なら目標を達成できるのかを考えて、最適な求人、職場を紹介してもらいましょう。

将来的に正社員をめざしているけれども、その業界や職種が未経験なら、紹介予定派遣を活用してみてください。紹介予定派遣とは、最大6ヵ月間派遣として働いた後、派遣社員・派遣先企業、双方が合意すれば直接雇用に切り換えられる制度です。

派遣社員にとっては、本当にその業界・職種、会社が自分にあっているのかを6ヵ月間の間に見極められます。合わないと思ったら、派遣契約の終了と同時に次の職場を探します。

なお、紹介予定派遣は希望すれば必ず正社員になれるわけではありません。スキルが足りない、職場の雰囲気に合わないと派遣先が判断したら、派遣契約終了と同時に勤務は終了です。

求人によっては、直接雇用が正社員ではなく契約社員やパートのことがあります。正社員をめざすなら、直接雇用=正社員であることを必ず確認してください。

理想の仕事に出会うために必要なこと

30代からの派遣社員をメリットにするためには、理想の仕事に出会うことが重要です。次の2点を意識してみてください。

世の中には多様な業種・業界の求人を扱っている総合的な派遣会社、特定の業界に強い派遣会社など、さまざまな派遣会社があります。自分が希望する業界・職種の求人を扱っている派遣会社を選びましょう。

総合的な派遣会社の場合、扱っている業界・業種は幅広いものの、特定の分野に強いとは限りません。アパレル、販売など、働きたい分野が絞れているなら、その業界に特化した派遣会社がおすすめです。

希望する業界や職種の求人を扱っていることを確認したら、その数にも注目してください。求人数が多ければ希望の職場に出会える確率が高まるうえ、契約満了後の仕事も見つけやすいため収入が安定します。

また、キャリアアップ支援体制が整っている派遣会社もおすすめです。特に未経験の業界・職種に挑戦したい場合、研修制度や資格取得支援サービスがある派遣会社なら心強いでしょう。経験豊富なキャリアコンサルタントがいる派遣会社なら、キャリアアップの強い味方になってくれます。

数多くの派遣求人の中から自分にぴったりの派遣求人を見つけ出すのは大変です。何でもOKではなく、働く時間、勤務地、職種など、希望条件を明確にしましょう。今の希望条件だけではなく、今後どのようなキャリアを築いていきたいかまで考えて、仕事を選ぶことが大切です。

専門的なスキルを高めたいのか、幅広い知識を身につけたいのかで職場選びは変わってきます。軸のある職場選びをしていくと強みが際立つため、派遣社員として時給交渉ができることも。正社員への転職にも有利になります。

派遣社員として働きたい、派遣社員を経験してみたい人は「派遣なび」をチェックしてみてください。「派遣なび」はアパレル・ファッション業界、販売・サービス職、事務などさまざまな仕事のほか、紹介予定派遣も扱っています。

経験豊富な派遣コーディネーターが丁寧にヒアリングをするため、あなたにあった仕事を紹介します。不安や疑問、キャリアの相談にも乗りますので、お気軽にご相談ください。

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