派遣なびコーディネーターブログ

アパレル・ファッション、販売、事務、営業、専門職。
業界・職種の最新情報から転職のノウハウ、派遣の仕組みまで、
求人や仕事に関する最新のトピックスを紹介するブログです。

アパレル業界&求人ニュース

最近話題の「年収の壁」 派遣社員として扶養内で働くための条件とは?

2025.01.28

最近話題の「年収の壁」 派遣社員として扶養内で働くための条件とは?

派遣社員として扶養内で働きたいと思ったら、年収の壁について把握しておきましょう。

昨年から103万、106万の壁の見直しが検討されており、最新情報のチェックが欠かせません。

今回は2025年度の税制改正の情報もふまえつつ、年収の壁について解説します。

パート・アルバイト、派遣といった雇用形態に関係なく、年収等の条件によって適用され、配偶者や本人の税金・社会保険料の負担が軽減される制度です。

配偶者控除や配偶者特別控除関連の税制上の扶養と、健康保険や厚生年金に関する社会保険上の扶養の2種類があります。

その額以上に収入が増えると扶養の適用が外れ、税金や社会保険料がかかるラインを「〇〇万円の壁」と表現しています。

それぞれの「壁」ごとに詳しく見ていきましょう。

自身で住民税を支払う可能性がある目安の年収です。

自治体によって基準が異なるため、お住まいの自治体の情報をチェックしてください。

年収が103万円を超えると、所得税が発生します。

年収105万円なら所得税は1,000円です。

妻が派遣社員で夫の扶養に入っていた場合、妻の年収が103万円を超えても配偶者特別控除が適用されるため、大幅な手取り減少にならないことが多いでしょう。

2025年度の税制改正大綱に、2025年から103万円の壁を123万円に引き上げることが盛り込まれており、今後の動向に注視が必要です。

なお、年収を103万円に収めるなら、時給1,500円の場合、1日7時間、週2日で年収は100.8万円、1日4時間、週3日で年収は86.4万円です。

年収123万円に収めるなら、時給1,500円の場合、1日5時間、週3日で年収は108万円、1日4時間、週4日で年収は115.2万円です。

年収が106万円を超えて次の条件を満たすと、派遣会社の健康保険、厚生年金に加入し、自身で保険料を負担しなければなりません。

・勤務先(派遣会社)の従業員数が51人以上

・月額の所定内賃金が88,000円以上

・週の所定労働時間が20時間以上

・雇用期間が2ヶ月を超える見込みがあること

・学生でないこと

なお、106万円を超えるという年収条件については2026年10月に撤廃される見通しで、週20時間以上働くと、年収に関わらず勤め先の社会保険に加入する方向で議論が進んでいます。

さらに企業規模要件も、2027年10月に撤廃される予定です。

保険料は労使折半で納めますが、「月の給与が13万円未満・年収換算で156万円未満」の場合、企業側が多く納める仕組みが想定されています。

年収を106万円以内に収めるなら、時給1,500円の場合、1日7時間、週2日で年収は100.8万円、1日6時間、週2日で年収は86.4万円です。

年収条件が撤廃された場合、1日5時間、週4日、または1日4時間、週5日働くと、扶養から外れることになります。

上記の条件に当てはまらなくても、年収130万円を超えたら扶養から外れ、派遣会社の社会保険に加入しなければなりません。

時給1,500円なら、1日4時間、週4日で年収は115.2万円、1日6時間、週3日で年収は129.6万円です。

妻の年収が103万円を超えても150万円までなら配偶者特別控除が適用されるため、夫の合計所得金額が900万円以下なら満額控除されます。

しかし、150万円を超えると段階的に減っていき、201万円を超えたところで配偶者特別控除が適用されなくなります。

103万円の壁の引き上げに伴い、150万円の壁も160万円に引き上げられる見通しです。

時給1,500円なら、1日5時間、週4日で年収は144万円、1日6時間、週3日で年収は129.6万円です。

お得な扶養内で働くためには、うっかり基準を超えないよう注意が必要です。

短期の契約が多い派遣ですが、扶養に入れるか否かは年収ベースで計算されます。

数ヵ月の短期契約が複数あったり、かけもちで働いたりする場合、年収ベースで基準を超えてしまわないように気をつけましょう。

シフト勤務制を取っている職場も多いでしょう。派遣の場合、契約書に記載された就業時間のみ働くため、残業なしの求人が多いのが特徴です。

しかし、なかには残業ありの求人があります。シフトだけで年収を計算すると基準内でも、残業代を加えると扶養外の年収になってしまうことがあります。

妻の年収が増えて扶養から外れた場合、夫の税金が増えるため手取りが減ることがあります。

また、妻の年収が103万円未満であることを条件に、夫の会社が配偶者手当を出している場合、受け取れなくなる可能性があります。

世帯年収で考えて扶養内が得か、扶養を外れても妻の年収が増えたほうが得か、といった視点が必要です。

扶養内で働きたい場合、事前に派遣会社に伝えておきましょう。

時給から年収をシミュレーションし、扶養内で働ける求人を紹介してもらえます。

「派遣なび」はアパレルを中心に数多くの派遣求人を扱っています。興味がある方は求人情報をチェックしてみてください。

カテゴリー一覧Category

記事ランキングTopics Ranking

    まだデータがありません。

タグ一覧Tags

アーカイブArchive

2025年
2024年
2023年
2022年