転職に必須の書類である履歴書と職務経歴書。未経験の業界・職種にチャレンジする際に、どのようなことをアピールすれば、採用担当者の印象に残るのでしょうか？今回は未経験から営業職をめざす人向けに、アピールポイントの書き方や情報整理術を紹介します。

営業職とは

法人・個人の見込み顧客に商品やサービスを提案し、販売・契約をする仕事です。大半の業界で営業職は必要とされるため、求人数は豊富です。専門的な知識や特別な資格は不要な業界が多く、未経験歓迎の求人が多いのも特徴のひとつです。

経験者は即戦力として採用されますが、未経験者は「異業種での経験を活かしてほしい」「消費者目線で、商品やサービスを捉えて提案してほしい」など、社会人経験や成長力を期待されて採用されます。人材不足の業界や起業では、伸びしろのある未経験者をゼロから育てたいというニーズもあります。

経験者に負けず、採用に漕ぎ着けるために、未経験者は次の４点に注目してアピールしていきましょう。

目的や志望動機を明確にする

「外回りが向いていると感じたから」「収入を増やしたいから」などといった漠然とした理由では、未経験の職種にチャレンジする理由や熱意が採用担当者には伝わりません。

「数字・成果で明確に評価されるのが魅力」「より多くの人に、会社の商品やサービスの良さを知ってほしい」というように、なぜ営業職に興味をもったのか、何がきっかけだったのか、同業他社ではなく、なぜこの会社を選んだのかを明確かつ具体的にアピールしましょう。

営業職にマッチした経験やスキルを盛り込む

営業職にコミュニケーション力は欠かせません。前職でコミュニケーション力の高さや交渉力の高さをアピールできるエピソードがあれば、具体的に書きましょう。成果を数字で表せれば、説得力が高まります。

メールのやり取りやWord、Excelといった基礎的なパソコンスキル、プレゼンテーション資料の作成スキルも重要なアピールポイント。ベーシックなスキルがない場合は、事前に勉強しておいたほうがベターです。「自作の資料を元に提案して高い評価を得たことがある」「提案書がわかりやすいと評判だった」などの具体的な事例があれば、しっかり盛り込んでください。

派遣社員で営業職をめざす場合は、他業界の経験やビジネスマナーは既に身に付いているものと見なされます。職歴を丁寧に棚卸し、パソコンスキル、社内での調整力、コミュニケーション力などをアピールできるエピソードをまとめておくとよいでしょう。

採用後の働く姿をイメージして伝える

今までの経験をもとに、営業職としてどのように活躍したいのか、どのように会社に貢献できるのかを具体的に書きましょう。「前職のスキルを活用して売上に貢献したい」販売職で培ったコミュニケーション力を活かして、スムーズに職場と仕事になじむようにしたい」など、転職の目的や志望動機とリンクさせて書くと、軸のある自己PRになります。

熱意をアピール

未経験者は、経験者と比べて営業に関するスキル・ノウハウが少ないことは事実なので、補うためのアピールが欠かせません。入社後に必要な業界の基礎知識やパソコンスキルなどは、「入社してからがんばります」とするよりも、「今から取り組んでいます」と伝えたほうが、面接時に熱意と本気度が伝わります。

職務経歴書の書き方

職務経歴書には今までは働いてきた会社、職種、内容、期間などを記入します。過去に派遣社員として働いていた場合は、入社・退社ではなく、それぞれ派遣登録、契約期間満了につき退職などと記入します。基本的に、派遣企業と派遣先企業の両方を記載しますが、企業間の契約上、派遣先の企業名を記載してはいけない場合があります。詳しくは、登録している派遣会社に確認してください。

営業職をめざすなら「派遣なび」にご相談ください

未経験から正社員として就職・転職できれば、それに越したことはありませんが、企業によっては営業目標が厳しかったり、見習い期間があったりします。求められるレベルが厳しい仕事に就くのではなく、まずは派遣社員として経験を積むというキャリアステップがあります。

派遣社員なら残業が少ない求人も多く、早期に責任の重い業務を託されることもありません。派遣会社のサポートを受けつつ、自分の適性を活かして、しっかり経験を積むことができるでしょう。

アパレル・ファッション業界の求人が多い「派遣なび」には、業界を問わず営業職の求人も数多く掲載されており、希望の条件にあった仕事がスピーディーに見つかります。社会保険完備で、産休・育休制度や給与前払いサービス、研修などフォロー体制も充実。未経験から営業職に挑戦する方も安心です。

興味がある方は、ぜひ「派遣なび」で求人情報をチェックしてみてください。次回は、未経験から販売職をめざす方向けの履歴書と職務経歴書のまとめ方を紹介します。