ホームセンターの市場規模は、2014年以降、3兆円前後で推移しています*。コロナ禍の巣ごもり需要をきっかけに需要が伸び、現在もコロナ禍以前を上回る市場規模を維持しています。DIY用具と家庭用品は、販売額が7千億円を超える主力商品です。次いで園芸用品が5千億円となっており、この3つがホームセンターの主力商品となっています。

ホームセンターは郊外に大型店舗を構えているのが通例ですが、近年は地方の人口減少を理由に、都会へと進出する動きも見られます。都会型のホームセンターは、利便性の高いビルやショッピングモールに出店し、トレンド商品を中心に取り扱っているのが特徴です。市場規模が横這いであるのに対し、店舗数は年々増加している背景も、都会進出がひとつの要因と考えられるでしょう。

顧客開拓のために、若年層や女性へアプローチをするホームセンターも増えています。女性向けにおしゃれなDIYをSNSで発信したり、塗装や床補修の無料ワークショップを開催したりと、活気ある取り組みにも注目です。

*（出典：経済産業省｜商業動態統計）