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今どきの派遣事情

将来はキャリアアップしたい!派遣社員から正社員をめざす4つのルート

2025.03.18

将来はキャリアアップしたい!派遣社員から正社員をめざす4つのルート

派遣社員として働いているなかで、「いつかはキャリアアップしたい」「正社員になりたい」という思いを抱くこともあるでしょう。とはいえ、いざ正社員になりたいと思ってもどうしたらいいかわからず、なかなか行動できない人もいるかもしれません。ゼロからの転職ではなく、派遣社員から正社員になるには「派遣先企業で正社員登用」「派遣会社で正社員登用」「紹介予定派遣」「派遣の経験を活かして就活」という4つのルートがあります。

今回は、派遣社員が正社員をめざす方法やメリット・デメリット、めざす道の選び方、正社員になると何が変わるのかなどについて解説します。

「本当に派遣から正社員になれるの?」「派遣業務しかしたことがないけど正社員になれるの?」「正社員になるのは難しいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、派遣社員を経て正社員にキャリアアップした人はたくさんいます。とはいえ、やみくもに正社員をめざすのではなく、自分の希望や状況に合うルートから正社員に挑戦することが重要です。

正社員には、同じ職場で長く働けること、会社の将来を支える一員として積極的に仕事に取り組めることが求められます。そのため、一定期間で職場が変わる派遣社員として働いてきた経歴は不利になることも少なからずあります。過去の業務経験から説得力のある自己PRを作成し、不利になりそうなところをカバーする対策が欠かせないので、登録している派遣会社に相談し、サポートしてもらうとよいでしょう。

まずは、派遣社員から正社員をめざすルートを4つ紹介します。メリットとデメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。

派遣先企業での働きぶりを評価され、正社員に登用されるというがあります。これは、派遣先企業と派遣社員の双方から同意を得て、正社員に登用されるというもの。派遣社員が一定の条件や正社員登用試験をクリアした場合に正社員採用する企業もあります。

このルートは、派遣先から正社員登用の打診を受けることが必須です。「派遣社員としての契約更新」「派遣先企業の正社員の退職」「仕事を続けていくなかでスキルが認められる」といった状況で声をかけてもらえるケースが多いようです。チャンスを逃さないよう、日々の業務のレベルを高め、上司や周りのメンバーと信頼関係を築いておくようにしましょう。

正社員になりたい意思を派遣会社に伝えておくのもポイントです。さらに、その企業が正社員採用に積極的かどうかも確認しておくとよいでしょう。

派遣先企業で正社員登用となるメリットは、働いている職場で雇用形態を派遣から正社員に切り替えることができること。転職活動をする必要がなく、スムーズに仕事に馴染めるのも魅力です。今の職場が気に入っていて働き続けたい人、職場の雰囲気など環境を知ってから正社員になりたい人にとっては、理想的なステップといえるでしょう。

正社員として採用するかどうかは派遣先が決めるので、チャンスを得られないケースもあります。アルバイトや派遣社員から正社員登用となると、書類選考や筆記試験、面接などを実施する企業もあり、チャレンジする場合は試験対策が必要になります。

派遣会社と有期の雇用契約を結んで企業に派遣されて働く方法は、いわゆる「登録型派遣」と呼ばれるものです。一方で、派遣会社と無期の雇用契約を結んで派遣先企業で働く「無期雇用派遣」という仕組みもあり、これは「正社員型派遣」とも呼ばれています。

無期雇用派遣では派遣会社と無期の雇用契約を結んでいるため、派遣先企業で働いていない期間があっても、原則として給与や休業手当が支払われるのがメリットです。なお、昇給、ボーナス、退職金なども支給対象になります。

無期雇用派遣の場合、派遣会社は派遣先が見つからない期間も給料を支払わなければならず、なるべく待機期間を作らないよう優先して求人を紹介してくれる傾向があります。そのため、収入が不安定といわれがちな派遣社員でも雇用と収入の安定が図れます。

登録型派遣は同一の組織で3年以上勤務できないという「3年ルール」が適用されますが、無期雇用派遣は適用されないため、ひとつの職場で長くキャリアを形成したい人におすすめです。なお、会社によっては、派遣社員として働いた経験を活かし、コーディネーターなどスタッフをサポートする職種に抜擢される可能性もあります。

無期雇用派遣として契約を結ぶには、書類選考や面接で派遣会社の採用条件をクリアしなければなりません。また、無期雇用派遣は派遣会社の雇用となるため、登録型派遣とは違って派遣先の企業を選べない可能性があります。

派遣社員から正社員をめざすルートで、もっとも求人数が多いのが「紹介予定派遣」です。紹介予定派遣は、正社員や契約社員などの直接雇用を前提として企業に派遣され、派遣先の企業で働いた後に双方の合意が得られれば、直接雇用される仕組みです。登録型派遣には、派遣先の書類選考や面接は基本的にありませんが、紹介予定派遣ではどちらも実施する可能性があります。

紹介予定派遣では、派遣社員として働く期間が最長6ヵ月と決められているため、その間にお互いの相性を確認してミスマッチを防ぐことができます。6ヵ月以内に直接雇用になれるかの結果が出るので、早く正社員になりたい人、実際の仕事を確認したうえで就職したい人におすすめです。

なお、直接雇用に切り替わるには、本人と派遣先の合意が必要になります。派遣社員として働いて、仕事や職場環境が自分と合わないと感じた場合、派遣期間終了時の意思確認の際に入社を断ることも可能です。自分で断りづらい場合は、派遣会社が間に入ってサポートしてくれます。派遣として働いていた期間は入社前になるため、断ってもその後のキャリアに影響しません。

紹介予定派遣は、派遣期間終了後に必ず直接雇用されるものではありません。派遣先が求める能力に達していないと判断したり、社風に合わないと感じたりした場合は、契約満了とともに業務が終了して直接雇用はされません。

また、直接雇用される場合も正社員として雇用されるとは限らず、契約社員になる可能性もあります。確実に正社員になりたい場合は、正社員として雇用されると明記された求人を選びましょう。

いきなり正社員として採用されるのが難しそうな職種や、未経験の求人が少ない仕事なら、派遣社員として経験を積み、正社員の求人に応募して就職するという道もあります。

経験やスキルが評価されれば、未経験転職よりいい条件で正社員としてスタートできる可能性があります。実務経験が求められる職種や、経験をしっかり評価してくれる業界なら、「急がばまわれ」は有効なキャリアアップのルートとなるでしょう。

無期雇用派遣や紹介予定派遣と比べると、正社員になるまでに時間がかかります。また、ルーティンワークの仕事が多い求人で派遣されると、経験をアピールしづらくなります。派遣社員として働く際に、正社員になるまでのイメージを明確にしておきましょう。最も重要なのは、履歴書や面接で何をアピールするかです。

ここからは、派遣から正社員をめざすためのポイントを3つ紹介します。

派遣から正社員になりたいと思ったら、正社員になる目的を明確にしましょう。自分の目的を整理することで、自分の価値観や状況、環境に合ったルートを選びやすくなります。収入を安定させるのが目的なら無期雇用派遣、正社員という雇用形態になるのが重要な場合は正社員登用や紹介予定派遣という道を選ぶとよいでしょう。

正社員になってどんな働き方を実現したいのか、今の働き方や労働環境のどこに不満や不安を感じるのか、正社員になること以外にも不満や不安を解消できる方法はないのかなど、自分の考えや状況を見つめ直すことが大切です。

目的がはっきりしたら、正社員をめざすうえでの不安要素を洗い出しましょう。不安要素として、以下のようなものが考えられます。

・選考や試験が難しくないか

・正社員になれるタイミングはいつが良いか

・仕事量や労働時間、責任はどのくらい増えるのか

・休みはどのぐらい取りにくくなるのか

・職場の雰囲気や人間関係がどんな感じかわからない

このような不安を考えれば、精神的な負担が少ない方法を選択しやすくなるでしょう。たとえば、職場の雰囲気がわからず就職するのが不安な場合は、正社員になる前に派遣社員として職場で働ける紹介予定派遣も視野に入れておくといいでしょう。

3つのルートから、最も目的を達成しやすく不安要素の少ないルートを検討しましょう。たとえば、正社員として長く働きたい人は、職場や業務内容が定期的に変わる無期雇用派遣は志向に合わない可能性があります。

正社員になれるタイミングを明確に知っておくことが安心につながる場合は、紹介予定派遣を検討してみましょう。「派遣社員で3年働いてから正社員」といったルートを考えている人は、納得できる仕事の選択肢を複数用意しておくといいでしょう。

どのルートを選んだとしても、派遣期間中に「この人と一緒に働きたい」「わが社の戦力になるはずだ」と思ってもらわなければなりません。そのためには、「日頃の業務で適切な報・連・相を心がける」「成果を出す」「良好な人間関係を築く」など、目標をもって仕事に向き合うことが正社員転職成功の鍵となるでしょう。

派遣先を選ぶ際に、自分の得意分野や強みを伸ばせるところを選んで、経験を積んでおくという方法もあります。正社員登用をめざすなら、無遅刻・無欠勤は必須条件です。

派遣から正社員になると何が変わるのでしょうか。メリットとして「雇用が安定する」「ボーナスや退職金が発生する」「キャリアアップやスキルアップがめざせる」などが考えられます。

一方で懸念点としては、「会社から任される仕事の量や責任が増え、プレッシャーを感じる」といったことがあります。なかには、プライベートが圧迫されてしまうと感じる人もいるかもしれません。

また、派遣に比べて業務範囲が広くなり、多くの部署や職種の人と関わる機会が増えるため、人間関係の悩みが増える可能性もあります。ただし、多くの人と関われるのはメリットとも捉えられます。自分のなかで、懸念点に対する答えを用意しておきましょう。

世間体などから正社員になりたいと考える人もいるかもしれませんが、働き方には向き不向きがあります。ここでは、上記で紹介した正社員の特徴を踏まえて、正社員に向いている人と派遣社員に向いている人の違いを紹介します。

正社員の最大のメリットは雇用が安定していることです。長く働いて専門性を高めたい人、仕事で成果を出したい人は正社員が向いているといえるでしょう。

正社員はキャリアアップできる環境や制度が整っているため、「仕事の幅を広げたい」「専門的な仕事をしたい」「マネジメント業務をしたい」という人にも正社員がおすすめです。

実は正社員よりも派遣社員としての働き方のほうが向いている人もいます。仕事とプライベートを切り分けて、ワークライフバランスを重視したい人は、正社員として働くとストレスを感じるかもしれません。正社員となると、残業や休日出勤しなければならない状況もあります。一方で、派遣社員は決まった時間に与えられた仕事をこなす働き方になるため、基本的にイレギュラーに対応する必要や責任はありません。

派遣社員は、さまざまな仕事にチャレンジすることが可能です。現時点でやりたい仕事が決まっておらず、いろいろな経験をしたい人や、じっくりと自分の適性を見極めたい人には派遣がおすすめです。

さらに、正社員には転勤や異動がある会社もあります。勤務地や部署の希望は出せますが、希望が通らないこともあります。やりたい仕事に特化したい人、勤務地を変えたくない人は、派遣社員を続けるという選択肢もあります。

「派遣なび」には、キャリアアップをめざせる派遣の求人も数多く掲載されています。未経験歓迎の求人も多く、「まずは経験を積んでゆくゆくは正社員」という方の第一歩となる仕事もあります。

派遣からスタートして正社員をめざしたいという方は、相談していただければご希望に合った求人を紹介します。「派遣なび」のサイトで気になる仕事を見つけたら、無料サポート登録をしていただき、詳しい話を聞いてみてください。

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