アパレル・ファッション業界の求人には、正社員・契約社員、パート・アルバイト、派遣社員などさまざまな雇用形態があります。求人情報をチェックしていると、「契約社員と派遣社員はどっちがいいの？」「社員と派遣の違いは？」と疑問に思う方もいるでしょう。

今回は、派遣社員として働くメリットについて解説します。自分に合った求人を探す際の参考にしてください。

残業が少なく、働く時間を選べる

派遣社員は労働時間や業務内容が決められており、正社員と比べると残業が少ない雇用形態です。アパレル・ファッションの販売職においても、残業ゼロという求人もあります。繁忙期などで残業が必要になった場合でも、派遣会社から残業代がしっかり支払われます。

アパレル販売職は、シフト勤務が多い仕事です。シフト制とはいえ、正社員は店舗の状況に応じて働かなくてはならないのに対して、派遣社員は休日や勤務時間帯などの希望が通りやすい店舗が多いようです。派遣は、仕事とプライベートのバランスを自分で取りたい方に向いている働き方です。

販売に特化して働ける

正社員の場合、雇用や収入は安定していますが、接客・販売に加えて新人の指導やシフト管理、売上管理などの多岐な業務があります。さらに副店長や店長をめざすなら、管理業務の経験は必須です。販売職としてずっと働きたくても、会社の方針による異動や転勤、職種変更もありえます。

しかし、派遣社員の場合は販売・接客に特化して働くことが可能です。「アパレル・ファッションが好き」「接客が好き」「管理系の仕事は避けたい」という方は、派遣社員のほうが安心して働けるのではないでしょうか。

店舗や個人の売上目標がある場合、目標達成でインセンティブがつくことがあります。目標があった方がやりがいを感じられるという方は、派遣会社に希望を伝えて求人を紹介してもらいましょう。

また、派遣社員は契約期間が数ヵ月の場合もあり、最長でも3年です。一定の期間でさまざまブランドの接客・販売を経験できるというのも、メリットと捉える人が多いようです。

派遣会社のサポートがある

実際に働いてみると、「人間関係が合わなかった」「思うようにシフトに入れなかった」想像していた仕事と違った」など、仕事や職場についての悩みを抱えることもあるでしょう。パートやアルバイト、正社員といった直接雇用の場合、自分で話さないと問題は解決しませんが、派遣社員の場合は派遣会社が間に入って交渉してくれます。

就業後も定期的に職場訪問を行う派遣会社が多く、疑問や悩み、不満などを相談すれば解決に動いてもらえます。仕事に関する知識やスキルが足りないと感じたときは、派遣会社が用意している研修プログラムや、提携企業のスクールなどを利用できます。

契約終了後も、経験や希望に応じてあなたにぴったりの求人を紹介してくれるため、自分で探す手間をかけずに新たな仕事に出会えます。

2020年4月施行の「同一労働同一賃金」の導入により、多くの派遣会社で時給とは別に交通費支給が支給されるようになりました。派遣会社によって詳細が異なるので、お金に関する規定や福利厚生などの精度については、登録時に確認しておきましょう。

好きなブランドで働けるチャンスがある

大手ブランド企業に正社員で就職するのはハードルが高いのですが、派遣社員なら大手ブランドの求人も多様です。派遣社員で充分な経験を積んだ後、好きなブランドの正社員として転職するというキャリアアップがめざしやすいのも魅力です。

アパレル・ファッション業界でも、契約期間終了後に社員登用のチャンスがある紹介予定派遣もあります。いずれは正社員になりたい方や、条件が悪い正社員求人よりも希望に近い派遣求人と考えている方は、紹介予定派遣の求人も視野に入れておきましょう。

いかがでしょうか？「高収入」「キャリアアップできる」といった理由で正社員にこだわる方が多いようです。しかし実際には、働き方や仕事内容を重視するなら派遣がベターというケースもあります。

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