アパレル＆ファッションのお仕事図鑑では、普段あまり意識したことがないような幅広い仕事を紹介しています。今回は「伝える」に特化した「発信・広報の仕事」について解説します。

アパレル・ファッションに関して「伝える」といえば、プレス・広報の仕事を思い浮べる人が多いのではないでしょうか。しかし最近は、WebサイトやSNS、動画サイトなどによるメッセージや情報の発信も、すっかり定着しています。さっそく、それぞれの仕事について見ていきましょう。

ブランドの顔「プレス・広報」

自社ブランドや商品、販売店舗、関連するサービスなどのイメージアップ、宣伝活動をするのがプレス・広報の仕事です。PRのための戦略を立て、イベントやキャンペーンを実施したり、プレスリリースを発表したり、雑誌、テレビ、Webなどメディアを使って宣伝したりします。時にはブランドの顔として、メディアに出演することもあり、人気の高い職種でもあります。

プレス・広報で活躍するために必要なスキルは、多岐に渡ります。社内の各部署に加え、社外との連携をとる機会が多く、コミュニケーション能力や交渉力は必須スキル。ブランドの代表となるため、自社の商品、デザインや素材や業界のトレンドなど、幅広い知識を身につける必要があります。派手な活躍の場が注目されがちですが、自社商品の貸し出しや資料作成など、細かい事務作業も多いので、事務スキルも求められます。

自分の企画した戦略通りに、ブランドの商品やイベントなどが大々的に報道されているのを見ると達成感を得られるでしょう。

ブランド代表の店舗を担当「ECサイト運営」

ブランドが運営しているECサイトを制作・運用するのが、ECサイト運営の仕事です。商品の撮影、説明の文言作成、サイトに掲載する写真や動画の編集などWebサイト作成に関わるものから、商品の在庫管理、受注、発送、お客様の問い合わせ対応まで、幅広く関わる仕事です。

ここ数年、ECサイトを利用する消費者が増加しており、ブランドにとっては売上規模の大きな店舗のひとつでもあります。ECサイト運営の担当者は、店舗と同様に常にお客様に寄り添い、より利用しやすいサイトに改善する必要があります。

Web関連の知識に加え、どうしたらブランドのイメージを伝えられるか、商品の魅力が表現できるかなど、データを読み解き改善する力が必要です。ECサイトの場合、ページを見た回数や実際の商品の売り上げなど、すべてが数値として表れるので、挑戦しがいがあり、やりがいも感じやすいでしょう。

多方面の戦略を立てる「マーケター」

市場を調査し、ブランドの強みをどう発揮するか、販売・宣伝戦略を考えるのがマーケターの仕事です。従来のマーケターは店舗の出店、運営などに関する戦略の比重が高かったのですが、現在ではECサイトやSNSなどデジタル領域のマーケティングを重視している企業がほとんどです。そのため、分析・立案する能力に加え、変化が激しいデジタマーケティングの最新情報を読み解き、活用することが求められます。

ブランドイメージを具体化「Webデザイナー」

自社のWebサイトやECサイトのページを制作するのがWebデザイナーです。会社によって業務内容や分担は違いますが、Webエンジニアと協力しながらアクセスや購買を増やせるサイトを作成するのが最大の役割です。

ブランドイメージに合わせたサイト全体のデザイン、バナーやLP（ランディングページ）の制作が基本的な仕事です。しかし最近は、SNSに掲載する写真や動画の編集・加工を行うなど、デジタル系全般のデザインや画像関連の業務を任されることも多いようです。Webやデザインに関するスキル・ノウハウとともに、ファッショントレンドに関する知識も必要になります。

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アパレル・ファッション業界の仕事に興味がある方は、求人情報が充実の「派遣なび」をチェックしてみてください。ECサイト運営やWebデザイナーは、派遣の求人が比較的多い職種です。

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