アパレル・ファッション業界は衣料品の企画・生産・販売をメインビジネスとしており、店舗でお客様に買っていただくのが基本でした。しかし近年は、インターネット関連のサービスが進化・多様化しています。

一連の大きな変化は、「ファッションテック」といわれています。ファッションテックとは「ファッション」と「テクノロジー」から作られた造語です。テクノロジーを活用して商品やサービスを広め、業界を活性化させる役割があります。

ここからは、ファッションテックとして活用されているサービスを6つ紹介します。

AI

ディープラーニングという高度な学習アルゴリズムによって、いろいろな体型データを学習するなど、AIを活用したサービスの開発が進んでいます。たとえば、「SNSやサイトを活用したファッションのニーズ解析」「チャットボットによるファッション相談」「AIコーディネート」など。

今後も、個々のニーズに合わせた情報提供や、Web上で着こなしやコーディネート、素材感がわかるサービスが進化していくのではないでしょうか。

AR

AR（Augmented　Reality）は拡張現実ともいわれており、スマートフォンやタブレット、サングラス型のARグラスを通すことで、現実世界にデジタル情報を付加して世界を拡張する技術のこと。3DCGモデルを利用して質感やサイズ感を確認したり、AR試着を行ったりするなど、ファッション業界でも注目されています。

商品を3D化し、360°のさまざまな角度から見られるサービスを展開しているオンラインストアもあります。自宅で洋服の細部のデザインまで確認できるため、今後も需要が高まると期待されています。

VR

VR（Virtual Reality）は、「仮想現実」のこと。ARが「拡張された現実」なのに対し、VRでは「現実ではないが限りなく実体験に近い体験」ができます。ファッション業界におけるVR活用は、体のラインを3Dスキャンし、バーチャル上で試着と服の製作を行う手法などがあります。バーチャルファッションでは商品の注文が入った後、3Dデザイナーが購入者のサイズに合わせて洋服を作成します。

バーチャル○○

・バーチャルフィッティング

ECアパレルの場合、試着ができないことがネックでした。しかし、現在ではバーチャルで試着を体験できるサービスがあります。自分の体型をスマートフォン上に作り、ほしい商品の試着がスマートフォンで体験できるのです。

・バーチャルスタイリスト

オンラインで洋服を購入する際に、着ている人の姿を参考にしたい人も多いでしょう。現在はSNSでショップ店員やおしゃれな人のファッションコーディネートを簡単に見ることができるようになり、その方たちにスタイリングの提案などのアドバイスをしてもらえることもあります。

メタバース関連サービス

メタバースとは「仮想空間」のこと。インターネット上の3次元であり、アバターと呼ばれる自分の分身で世界に入り込みます。近年、メタバース空間で買い物ができるアパレルショップが誕生。店舗にいるような感覚でバーチャル店舗を自由に歩きまわり、商品を選んだり試着したりできるなど、顧客の満足度が高いのが特徴です。

「バーチャル空間でスタッフに接客してもらえる」「アバター同士でコミュニケーションをとれる」など、リアル店舗とECサイトの中間的な立ち位置として注目されています。

レンタル

毎月決められた金額を支払って洋服や小物をレンタルできるサービスを「クロージングサブスクリプション」といいます。高級ブランドをシェアして使用する定額サービスの企業も存在しています。

アパレル業界で働きたいなら「派遣なび」をチェック！

今回は変わりゆくアパレル業界のサービスを紹介しました。「アパレルの店舗が減っている気がする」「お客さんが減っている…？」と感じている人もいるかもしれませんが、実は店舗が多様化しているからこその変化ともいえます。新しいサービスにより、今後もアパレルではさまざまな人材が必要になってきます。

とはいえ、アパレル・ファッション業界において、最もニーズが多いのは販売員であることはしばらく変わらないでしょう。「店舗で働くにはどうしたらいいの？」「未経験でもできる？」といったお悩みを抱えている方は、ぜひ「派遣なび」をチェックしてください。派遣なびには、販売員をはじめアパレル・ファッション関連の仕事が多数掲載されています。転職すると決めていなくても、お気軽にお問い合わせください。