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アパレル業界&求人ニュース
契約社員、アルバイト・パートと何が違う?派遣社員として働くメリットと注意ポイント【前編】
2024.07.12
ファッションに興味があり、「いつかアパレル業界で働いてみたい!」と思っている人も多いでしょう。とはいえ、どのような働き方が自分に合うのかわからず、悩んでいる人もいるかもしれません。
アパレル業界の雇用形態には派遣社員や契約社員、アルバイト・パートなどがあり、さまざまな働き方を選ぶことができます。それぞれの働き方にはメリットやリスクがあるため、求人を探す前に知っておくことが大切です。
今回は、派遣社員として働くメリットと注意ポイントを2回に分けてお届けします。前編では派遣社員と契約社員、後編では派遣社員とアルバイト・パートの働き方について比較していきます。それぞれの特徴やメリット、リスク、向いている人などを紹介するので、アパレル業界で働きたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
派遣社員の働き方
まずは派遣社員の働き方について見ていきましょう。労働基準法において派遣社員は、正社員、アルバイト・パートと同じく「労働者」と呼ばれています。派遣社員の給与形態は、アルバイト・パートと同じ時給制のことがほとんどです。
派遣には、登録型派遣や常用型派遣、紹介予定派遣などの3種類があります。登録型派遣は派遣会社に登録をし、派遣先の企業で働く方法です。一般的に多くの人がイメージする派遣社員は登録型派遣でしょう。
常用型派遣は派遣会社に常時雇用さている派遣社員であり、正社員に近い働き方ができます。常用型派遣の場合、派遣先の企業で働いていない間にも給与が発生します。紹介予定派遣は正社員・契約社員など、派遣先と直接雇用を締結する前提の働き方です。
どのような種類の派遣社員だとしても、派遣社員は派遣元の会社と雇用契約を結び、派遣された企業で労働者として働きます。一方で、派遣社員以外の雇用形態では雇用主と直接雇用契約を結ぶのが基本です。派遣社員の場合、派遣期間や労働条件の決定、給与の支払いは派遣元が行い、仕事の指示・指導は派遣先が行います。
派遣社員の契約期間
派遣社員は同じ事業所で働く期間が最短で31日以上、最長で3年と法律と定められています。そのため、3年後は派遣元が派遣先での直接雇用切り替えを依頼する、もしくは新規の派遣先を紹介することが義務づけられています。
派遣社員の給料の相場
前述したように、派遣社員の給与は派遣先ではなく派遣元から支払われます。また、給与形態としては時給制が多い傾向です。派遣会社によっても異なりますが、交通費が時給に含まれる場合もあります。
派遣社員は正社員と違いボーナスが出ないことが多いため、高めの時給に設定されていることが多い傾向です。派遣の時給には地域差がありますが、時給の全国平均は1,500円程度といわれています。ただし、職種やスキルによっても時給は大きく異なります。また、高時給な派遣の仕事はニーズの高い職種になり、特別なスキルを求められることもあります。さらに、即戦力も要求されやすいでしょう。
以下は、職種による時給例です。
・OA機器操作1,200~1,500円程度
・電話での顧客サポート1,100~1,300円程度
・受付・案内1,000~1,300円程度
・秘書1,400~1,500円程度
・クリエイティブ系の広告デザインや編集1,400~1,500円程度
・通訳・翻訳・速記1,700~1,800円程度
・金融商品の営業1,700~1,900円程度
・専門性の高いソフトウェア開発2,000円以上
派遣社員として働くメリット
ここからは、派遣社員として働くメリットを4つ紹介します。
・派遣会社のサポートがある
派遣社員として働くと、一人ひとりに派遣会社の担当者がつくのが一般的です。派遣社員の雇用主は派遣会社になるため、事故やトラブルがあった際には派遣会社が対応してくれます。また、派遣会社の担当者が現場の様子や問題、心配ごとなどを定期的にヒアリングしてくれるのも大きなポイント。気軽に働き方の相談ができるので、安心して働けます。
「働いている会社が合わない」「対応に不満がある」「環境を変えたい」といった場合には、他の会社や仕事に変更することも可能です。今後のキャリアプランを伝えれば、ステップアップのアドバイスを受けられ、次の派遣先に反映してもらえる可能性もあります。
・有名企業・人気企業・大企業で働ける
有名企業や人気企業に正社員として就職するのは狭き門であり、難しいものです。しかし、派遣社員なら有名企業や人気企業、大企業で働くことも夢ではありません。そういった会社で働いた経験や培ったスキルは、いずれ正社員として働く場合にプラスになるでしょう。
・自分のライフスタイルに合わせて働ける
派遣社員なら、勤務期間や時間、場所など、自分の希望条件を重視して働くことができます。趣味を優先したい、スクールに通いたいなどの希望がある場合、自由な時間が確保できる残業のない仕事を選ぶことも可能です。
また、扶養内で働きたい場合は短時間の仕事を選ぶこともできます。そういった自分のライフスタイルを優先する働き方は、正社員のような直接雇用では実現が難しいでしょう。ワークライフバランスをうまく保てるのがうれしいポイントです。
・仕事を変更しやすい
派遣として働いていると、仕事が合わない時や環境を変えたい時などに、違う仕事や派遣先に変更しやすいのがメリットです。派遣期間が決まっており、ずっとその会社で働き続けなくてよいので、子育てや介護などでライフスタイルが変わりやすい人にはメリットがある働き方です。
派遣社員として働くリスク
派遣社員にもリスクがないわけではありません。派遣社員は派遣が決まると派遣会社と雇用契約を結ぶため、常用型派遣でない限り、契約が終了すると雇用契約がなくなります。つまり、働いていない期間は無収入になり、次の派遣先が決まるまで不安定な状態になります。また、契約で決まっている給与以外のいわゆるボーナスや退職金などの支給はありません。
それ以外では、派遣社員は期間限定の働き方になるため、正社員のように昇進や昇給などキャリアアップすることもできないのがリスクです。将来、管理職になりたいという人は、どこかで正社員へのキャリアアップを図る必要があるでしょう。
派遣社員に向いている人
仕事とプライベートを両立させたい人は、派遣社員で働くメリットがあります。フルタイムでもできるだけ残業なしで働きたい人、あるいは短時間勤務や休みが多い働き方をしたい人なども向いています。派遣社員は契約で決まった仕事のみを担当するため、幅広い業務ではなく、決まった業務だけをコツコツとこなしたい人にも向いているといえます。
働く期間が決まっており、いろいろな仕事に就きやすいので、多種多様な企業や業務を経験したい人にもぴったりdす。労働条件などについては派遣会社が交渉してくれるので、自分で交渉するのが苦手な人にもおすすめです。
契約社員の働き方
次に、契約社員の働き方について見ていきましょう。
契約社員は就業先と雇用契約を直接結び、契約している雇用期間、その会社で働きます。有期雇用以外は正社員と同じような雇用契約を結ぶのが一般的ですが、雇用期間が終了すると退職となるため、基本的に昇進や昇格、昇給はありません。パート・アルバイトに比べると勤務時間が柔軟ではないことが多いです。
契約社員の契約期間
契約社員の雇用期間は原則として最長3年となっていますが、高度な専門知識が必要な職種や満60歳以上の労働者は、例外として最長5年働くことができます。また2013年に、無期転換ルール(5年ルール)が施行されたため、契約の更新を続けて勤続年数が通算5年を超えた契約社員は、本人の申し出があれば無期雇用契約に切り替えられるようになりました。
契約社員の給料の相場
契約社員には時給制と月給制の両方があります。契約社員の給料の平均は約21万円程度といわれており、時給換算すると約1,300円になります。ただし、地域や業務内容によっても異なり、契約社員の45%は月給が20万円以下ともいわれています。契約社員の場合、交通費は正社員と同様に支給されるケースが多い傾向です。
以前は、正社員と契約社員で給料相場に大きな開きがありました。正社員は無期雇用契約なのに対し、契約社員は有期雇用契約であり、賞与や昇給がないケースが大半だったのです。もちろん現在も多少の差はありますが、「同一労働同一賃金」の動きが活発になり、契約社員にも正社員と同じくらいの賞与や退職金を支給する会社が増加しています。
契約社員として働くメリット
ここからは契約社員として働くメリットを3つ紹介します。
・自分の希望に合わせて働ける
契約社員は自分の希望に合せて、勤務時間や日数など条件を決めて働けるのがメリットです。また、正社員と違って転勤がないケースがほとんどなので、職場や勤務地を変更せずに働けるのも嬉しいポイントといえるでしょう。
・正社員より高収入を得られるケースもある
契約社員は正社員よりも収入が低いイメージがあるかもしれませんが、専門的なスキルを活かして働く仕事では、正社員よりも高収入を得られることもあります。企業によってはボーナスの支給や昇給、昇格ができるところもありますが、金額の決まり方は企業によって異なるため、しっかり確認しておく必要があります。
・正社員に近い権限を持って働ける
企業によって異なりますが、契約社員は正社員とほぼ同じレベルの権限を持ち、重要なプロジェクトや仕事に関われるケースもあるようです。また、その実績とスキルを評価され、そのまま正社員に登用される可能性もあります。
ただし、正社員登用の有無や基準は企業によって異なるため、将来的に正社員として働きたい場合は、あらかじめ確認しておきましょう。
契約社員として働くリスク
契約社員も派遣社員と同様に有期雇用になるので、長期間働くことができません。しかし、派遣社員とは違い、契約が終了したあとに職場を紹介してもらうことができないため、自力で次の仕事を探す必要があります。
場合によっては転職活動が長引く恐れもあり、不安定な時期が続くでしょう。また、給与や待遇面などの条件交渉も自分で全て行わなければならず、転職活動に負担がかかります。
契約社員の場合、正社員と同じ業務を任されることもあり、想像より責任が重くのしかかる場合があります。しかし、正社員と同じような条件とはいえ、働く会社によってはボーナスや退職金がないこともあり、福利厚生面でも支給対象外になるものがあったりします。契約社員は責任のあるポジションに昇進できない会社が大半で、正社員とは待遇に差があるということを覚えておきましょう。
契約社員が向いている人
契約社員に向いているのは、いずれは正社員として働きたい人や、仕事の幅を広げたい人です。派遣社員は契約によって業務の範囲が決まっているので、多様な経験を積んでキャリアアップしたい人は、契約社員として働くのがよいでしょう。
契約社員の場合は、企業によって得られる権限や業務が異なるため、自分自身のキャリアプランに合わせて仕事を選ぶことが大切です。とくに、正社員雇用への切り替えをめざす場合は、登用制度があるかどうかと条件も確認しておきましょう。
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今回は派遣社員と契約社員の違いに着目し、それぞれのメリットやリスク、どんな人が向いているのかを紹介しました。どちらにもそれぞれのメリットがあり、優劣があるわけではありません。大切なのは、自分に合う働き方を見つけることです。
派遣社員も契約社員も、どちらも期間限定の働き方になります。ただし、派遣社員の場合は契約終了後も派遣会社に仕事を紹介してもらえるのが大きな魅力です。また、仕事や人間関係のトラブルがあった際に相談することができ、解決に導いてもらえるため、安心して働けるのもポイントです。
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次回は「契約社員、アルバイト・パートと何が違う?派遣社員として働くメリットと注意ポイント【後編】」をお届けします。ぜひ今回の記事と合わせて読んでみてください。
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