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アパレル・ファッション業界で働く前に知っておきたい業界用語集

2024.01.05

アパレル・ファッション業界で働く前に知っておきたい業界用語集

トルソー、ショッパー、館(やかた)…アパレル・ファッション業界では独特の業界用語が使用されています。カタカナが多く、初めて聞く人は混乱してしまうでしょう。アパレル・ファッション業界で働く前に業界用語を理解しておけば、スムーズに仕事を始めることができますね。

ここでは、多くの企業やブランドで共通して使われている業界用語をピックアップして紹介します。

そもそも、なぜ業界用語を使うのか

未経験者は業務を覚えるだけでも大変なのに、慣れない業界用語まで理解するのは負担が大きいものです。それでも業界用語が使われるのには2つの理由があります。

・仕事を円滑に進めるため

業界用語はモノや状況を端的に表現したものが多く、詳細な説明なしでスタッフ全員が理解できます。短い言葉で意思疎通ができるので仕事のスピードアップや効率化が実現できます。また、JK(ジャケット)、SK(スカート)のような省略した単語を使えば、お客様の話を聞き洩らさずメモを取ることもできます。

・お客様に失礼にならないようにするため

スタッフのお手洗いや休憩、トラブルなど、お客様の前で話しにくい内容はスタッフだけがわかる隠語を使ってやりとりします。店舗により異なりますが、昼休憩は「1番」、小休憩は「2番」、お手洗いは「3番」、万引きの疑いは「4番」などと決まっています。隠語は入社した時点で教えてもらえますので、覚えるようにしましょう。

よく使う業界用語~ディスプレイ・販売編

◆ディスプレイ

商品を魅力的に見せる営業手法を指します。マネキンや小物を使ったり、レイアウトを工夫したりして、シーズンに合わせて変えていきます。ディスプレイ変更は営業時間後に行われるため、シーズンの切り替わりの時期は残業が発生することがあります。

ディスプレイには、店舗内全体を装飾する空間コーディネート、店内の配色を考えるカラーコーディネート、商品の魅力を引き出すために服をコーディネートするマネキンコーディネートの3種類の能力が必要です。

店舗の外からブランドの魅力が伝わる、人気商品が目に付くように配置するなど、魅力的な店舗を作れる店員は重宝されます。

◆ボディ、トルソー

マネキンの胴部分だけのものを「ボディ」または「トルソー」と言います。どちらも意味は同じであり、ボディは英語、トルソーはイタリア語です。「マネキン」は全身があるものを指します。店舗によってはボディやトルソーのこともマネキンと表現する場合があるため、店舗での使い方に合わせましょう。

◆フェイス

お客様が良く見る陳列棚、もしくは陳列棚に並べた時の前面部分を指します。お客様の目に留まる場所のため、人気商品やよく売れる商品が置かれている棚です。店舗全体の売上を左右するため、こまめに整理整頓をします。フェイスはお客様の目に留まる場所という意味であり、ハンガーにかかっている、畳まれているなど陳列方法に決まりはありません。

基本的には店舗に入ってすぐの陳列棚をフェイスと呼ぶことが多いですが、店舗によって異なります。

◆ハンギング

商品をハンガーにかけることです。省略して「ハング」と言われることもあります。ハンガーにかかった商品はお客様が取り出しやすく、すぐに体に当てて確かめることもできるため、よく使われる陳列方法です。

ハンギングされた商品の見せ方には、次に説明する「フェイスアウト」と「スリーブアウト」の2種類の方法があります。ちなみに、畳んだ状態で商品を陳列することを「たたみ」と言います。

◆フェイスアウト

ハンガーにかけた商品を正面から見せる陳列方法です。大きく商品の魅力をアピールできるものの、多くの商品を陳列することはできません。そのため、新作や人気商品、特徴的な服をアピールする際に使われます。

◆スリーブアウト

スリーブとは袖という意味であり、ハンガーにかけた商品のサイド(袖の部分)を見せる陳列方法です。少ないスペースで効率よく陳列できるため、シンプルな商品や定番品、サイズやカラーが豊富に展開されている商品の陳列に使われます。

◆プロパー

定価で販売している商品を指し、シーズン商品や人気商品は、プロパーに分類されます。プロパーの対義語は「セール」です。

また、商品の標準小売価格のことを「上代価格」や「プロパー価格」、小売店が商品を仕入れる時の価格を「下代価格」と言います。

お客様の前で使用する言葉ではありませんが、従業員販売(社割)で購入する際、「上代価格の○%引き」「下代価格に○%を掛ける」など店舗によってルールが異なるため、スタッフにとっては身近な用語です。

◆マークダウン

価格を下げることを意味します。新作は定価(プロパー)で売り出しますが、一定期間が過ぎてセール品として販売する際に使われる言葉です。詳しい理由はよくわかりませんが、アパレル業界では値下げと呼ばずマークダウンという言葉を使います。覚えておくと良いでしょう。

◆B品

「Bクラス品」「B級品」を略した言葉です。縫製や生地にほつれがある、シミや日焼けがあるなど、何かかしらの問題がある商品を指します。外資系ブランドでは、「ダメージ&ディフェクト」を省略して「DD」という場合もあります。

店舗でB品を発見した場合は、倉庫に返送するのが一般的です。ブランドによっては「B品」と明記して、アウトレットやサンプルセールで販売することもあります。

◆アウトレット品

シーズンが過ぎた商品、型落ちした商品のうち、値引き販売を行う商品を指します。ブランドによっては、アウトレット品専用の店舗展開を行っています。

型落ちが気にならない人にとっては、お気に入りのブランドを安く手に入れられるチャンスのため、アウトレット品専用の店舗は人気があります。アウトレット専門の店舗で働く場合は、何が原因でアウトレットになってしまったのかをお客様に説明する必要があるなど、プロパーの販売員とは違うスキルが求められます。

◆キャリー品

シーズンや販売期間を過ぎても、次のシーズンで引き続き販売される商品です。定番の商品や人気の商品が当てはまります。「シーズン持ち越し品」と呼ばれることもあります。

◆売れ筋商品/死に筋商品

商品の売れ行きにはどうしても差が出ます。良く売れる商品は売れ筋商品、売れ行きが悪い商品は死に筋商品と呼ばれます。売れ筋商品は店舗の売上に大きな影響を与えるため、目立つ位置に陳列したり、お客様に積極的に提案したりします。

一方、お客様が手に取っている商品が死に筋商品だったとしても、好みは人それぞれです。お客様には大変失礼な言葉になるため、うっかり言わないように気をつけましょう。また、死に筋になってしまった理由を分析して、売るために工夫できる販売員は重宝されるでしょう。

◆店間

同じブランド内でA店からB店に商品を移動させるという意味です。同じブランドでも売れ筋商品が異なることがあり、お互いの売上を最大にするため商品の移動を行います。

◆品番

商品につけられている番号です。同じデザインでもカラーが変わると品番も変わります。客注や店間など、正確なデザイン・カラー・サイズを連絡する場合は、必ず品番で連絡してミスを防ぎます。

よく使う業界用語~お客様対応編

◆顧客

一般的にはお客様のことを指しますが、アパレル業界では常連のお客様を指す場合がほとんどです。店舗によっては「顧客様」と呼んでいる場合もあります。

◆CS(Customer Satisfaction)

顧客満足度という意味であり、近年注目されている言葉です。購入後、アンケートに答えたら次回の買い物に使える割引クーポンをもらえたという経験がある方も多いでしょう。次回も購入してもらいたいという販売促進の意味合いもありますが、お客様の生の声を集めるのも目的のひとつです。商品やサービスへの意見は、商品開発や店舗づくり活かされています。

◆DM

ダイレクトメールを指します。以前は郵送が多かったのですが、近年ではSNSやメールも頻繁に使われており、セールや新作アイテム入荷のお知らせ、お客様の誕生日に合わせたクーポンの発送などを行っています。郵送の場合は、自身の顧客に手書きで一言メッセージを記入するショップもあります。またDMをお持ちの顧客限定のシークレットセールも行われています。

◆客注

「お客様の注文」を省略した言い方です。お客様が希望するサイズやカラーが店舗になかった場合、他店舗や倉庫から取り寄せます。入荷後はお客様にご連絡し、販売します。商品を間違えないよう、取り寄せる際は品番を利用します。

◆客単価

1回のお会計でお客様が払う総額を指します。コートなど値段の高い商品は客単価が高くなります。

◆セット率

1人のお客様が購入した点数の割合を指します。売上アップのためには、1人のお客様に複数の商品を購入してもらう必要があります。トップスとボトムスをセットで提案する、シャツの購入を希望するお客様に合うアクセサリーを提案するなど、セットで購入してもらいやすい商品を把握し、お客様の様子を見ながら提案します。

◆フィッティングルーム

試着室のことです。フィッティングルームは英語を話すお客様にもそのまま通じます。

◆フェイスカバー

お客様がトップスを試着する際、商品を汚さないために使用します。素材は不織布で、使い捨てです。

◆キャッシャー

レジや会計のことを指します。「キャッシャーに入って」と言われたら、お客様のレジ対応を行いましょう。求人に「キャッシャー募集」とある場合は、レジ専門の担当者を募集しています。

◆ラインコントロール

レジに並ぶお客様の列をコントロールするという意味です。セール時はレジが混雑し、長い列ができてしまうことがあります。どこが最後尾かわからない場合、意図せず横入りをしてしまうお客様もいてトラブルが発生する可能性も。スタッフは最後尾のご案内をするだけでなく、空いているレジにお客様を誘導するなど、スムーズな買い物のためにレジ列をコントロールする必要があります。レジ列がきれいに整っていると、商品を見ているお客様も買い物がしやすくなるというメリットもあります。

◆ショッパー

商品を入れる袋で、多くの場合、店舗のロゴが入っています。S・M・Lなどいくつかのサイズがある場合、商品の量や大きさによって使い分けます。在庫切れを起こさないよう常にチェックしておきましょう。

◆薄紙(うすし)

商品を包む薄い紙のことです。ショッパーに入れる際、商品を汚さないようにするために使用します。薄紙は広げた状態で納入されることが多く、一定の大きさに畳んでからからカウンターに保管します

よく使う業界用語~バックヤード編

◆バックヤード、ストックルーム

商品の保管庫や従業員専用のスペースを指します。アパレル業界では「ストックルーム」と呼ばれることが多いようです。検品作業もバックヤードで行います。

◆検品

店舗に納品された商品に不備がないか確認する作業です。アパレルの場合、縫製のほつれ、服の摩擦による傷み、汚れ、ジッパーの破損といった不良品の有無を確認する検品作業と、マチ針、ミシン針などの危険物が混入していないかを確認する検針作業の2つを同時に行います。傷やほつれがある商品はB商品となり、倉庫に送り返すのが一般的です。

◆ストック

「在庫」のことです。例えば、商品の在庫を確認する時にスタッフ間で「ストックの確認をお願いします」のように使います。

◆パッキン

商品が入っている段ボールのことです。詳しい理由はわかりませんが、アパレル業界では段ボールとは言いません。「本日の入荷数は3パッキン」のように使います。

◆棚卸(たなおろし)

帳簿やデータの在庫数と、実際の在庫数があっているかを確認する作業です。週に1回、月1回など店舗によって頻度はさまざまです。

よく使う業界用語~その他

◆館(やかた)

店舗が入るショッピングモールや百貨店のことをいいます。店舗のセールだけでなく、館のセールに合わせて、販売促進を行うケースもよくあります。

◆従販

従業員向け販売の略称であり、社内販売とも呼ばれます。多くのブランドでは、販売員に自社ブランドの服を着て接客をすることを求めているため、販売員はお客様よりも安い価格で服を購入することができます。割引率は店舗や商品によって異なります。

略語も覚えておこう

店内では、季節やアイテムを省略して表記することがよくあります。覚えておくと、メモがスムーズに取れるでしょう。

・SS:春夏シーズン

・AW:秋冬シーズン

・BL:ブラウス

・NT、KT、KNT:ニット

・JK:ジャケット

・SK:スカート

・PT、PNT:パンツ

・OP:ワンピース

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