アパレル販売員には、正社員、パート・アルバイト、派遣社員とさまざまな雇用形態で働いている人がいます。派遣社員としてアパレル販売員の経験を積み、仕事に慣れてくると、今後のキャリアプランを考え始める人もいるでしょう。

今回は派遣社員としてアパレル販売の仕事に就いている人が正社員をめざすために必要なことを紹介します。

正社員のメリット

まずは正社員になるとどんなメリットがあるのか、確認してみましょう。

・収入が増える

大きな違いといえば「収入が増える」ことでしょう。派遣社員は有期雇用のため契約期間が決まっています。また、多くが時給契約のため、働いた時間分の給与しか発生しません。シフトが少なかった月や、体調不良などで休んだ月は収入が減るなど、毎月の給与が安定しないこともあるでしょう。

正社員になると、雇用期間に制限がない無期雇用となり、定年まで勤務することができます。雇用が安定しているとライフプランも立てやすく、安心感が強いでしょう。一般的に給与は毎月決まった額が支給されます。

体調不良をはじめ、何らかの要因で休んでも有給を使えば、給与が減ることはありません。所定の勤務時間を超えれば残業代が支給され、昇給もあります。さらに年2回程度、賞与が支給される会社も数多く存在します。

福利厚生が手厚い企業も多く、住宅手当、資格取得手当、リフレッシュ休暇、資産形成補助などさまざまな仕組みがある場合も。自社品を購入する際も、社員割引購入制度により、派遣の時よりも割引率が高くなる会社があります。

・キャリアアップがめざせる

社員になると、社内で昇進やキャリアアップをするチャンスができます。アパレル販売員から一番身近なキャリアアップは店長でしょう。店長として経験を積み、エリアマネージャーなどをめざすことも可能です。

また、店舗の仕事ではなく、本社勤務の専門職をめざすこともできます。バイヤー、マーチャンダイザー（MD）、生産管理、ディストリビューター（DB）、マーケティング、広報・PRなどになる道もあります。

正社員になるのに必要なスキルとマインド

派遣社員から正社員になるために必要なスキルの中から、基本の3つを紹介します。

①ノルマを達成する販売力

店舗や個人に与えられたノルマをクリアするのは基本です。社員をめざすなら、求められている以上の成果を出すことが必要です。数字で残る実績があれば、企業側から正社員で働いてほしい人材だと認められやすくなります。

②信頼を生む勤務姿勢

無断欠勤、無断遅刻をしないことは当たり前ですが、報告をしたとしても欠勤や遅刻はしないほうが良いでしょう。シフト通りにきちんと勤務できるまじめな勤務態度が信頼を生みます。

③職場内での円滑なコミュニケーション力

職場内でのコミュニケーションは大きなポイントになります。成果を出し、まじめに勤務していても、職場内の印象が良くない場合は現場の同僚から後押ししてもらえません。業務の改善や現場の士気を上げるようなコミュニケーションを心がけましょう。

・必要なマインド

大前提として、「このブランドが好きで、盛り上げていきたい」という気持ちが必要です。基本的なブランドの情報に加え、毎期のコンセプトなどもしっかり把握しましょう。

今までに身につけたスキルを棚卸すると共に、正社員としてキャリアアップしていくために必要なスキルをリストアップしましょう。現時点で足りていない知識や経験を認識し、学ぶ姿勢が大切です。

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