派遣なびコーディネーターブログ
アパレル・ファッション、販売、事務、営業、専門職。
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コーディネーターVOICE
顔採用?スタイルよくないとダメ?アパレル販売員に必要な「見た目」より大切なもの
2023.10.06
おしゃれで華やかなイメージのアパレル販売員。美人やスタイルの良い人が多いというイメージがあり、「顔採用がある」「モデル体型の人じゃないと採用されない」と誤解されがちです。
しかし、アパレル販売員の採用は、見た目で決まるものではありません。多くの人事担当者がチェックしているポイントを紹介しましょう。
接客の仕事をしたい理由が明確
なぜ接客をしたいのか、その理由を明快に語れる人は説得力があります。
「アパレルが好き」「大好きなアイテムに囲まれて働きたい」「お客様の喜ぶ顔が見たい」「ブランドの魅力を多くの人に伝えたい」など、率直な理由を伝えられれば好感度が高まるでしょう。
家から近いから、時給が高いから…その会社で働きたい理由が曖昧だと、「熱意を持って働いてくれそうにない」「すぐに辞めてしまいそう」という印象を抱かれてしまいます。
特に他業種からアパレルに業界をめざす人や、未経験から販売職などの仕事に転職する人は要注意です。
なぜ今までのキャリアの延長線上ではなく、他業種・他職種に挑戦するのかを採用担当者は気にします。
接客の仕事をしたい理由を明確にし、過去の経歴が接客の仕事で活かせることをアピールできると採用に近づけるでしょう。
自分なりのキャリアプランがある
販売職は、リーダー、副店長・店長、エリアマネージャーとキャリアアップが狙える職種です。
狭き門ではありますが、バイヤー、プレス、マーチャンダイザー(MD)といった本社職をめざすこともできます。
また、ラグジュアリーブランドやハイブランドは、経験者優遇の傾向が強く、希望する場合は、まずアパレルの経験を積む必要があります。
将来的に自分のブランドを立ち上げたい、店舗を持ちたいと考えている人もいるでしょう。
ただ販売職として働きたいではなく、自分なりのキャリアプランを持ち、このブランドでこのような経験を積みたいと明確に考えている人は、採用担当者に好印象を与えられます。
キャリアプランがぼんやりしていて、うまくまとまらない時は、ぜひ自己分析をしてみてください。
新卒で採用試験を受けた時にやっただけ、という方も多いでしょう。
数年、もしくは十数年の社会人経験を経て、確実に成長しています。
改めて自分の強み・弱みを見直してみましょう。
特に強みを意識できると、自信も湧いてきます。
自己分析をすると、自分のやりたいことやキャリアプランが明確になり、面接で効果的にアピールする方法も見えてきます。
その結果、自分の強みを活かせるブランドもはっきりし、最速で希望の職場を見つけられるでしょう。
ブランドへの熱い思い
アパレルブランドの数は多く、カジュアル、ハイブランドといった価格帯での分類のほか、似たような価格帯でもガーリー、スタイリッシュなど多様なジャンルがあります。
数あるブランドの中で、なぜこのブランドで働きたいのか、他のブランドではダメなのか、希望する理由を明確に言える人は採用に近づけるはずです。
採用担当者の立場になって考えてみてください。「どんなブランドでもいいから、アパレル販売の仕事がしたい」という人には熱意を感じられないでしょう。
ブランドへの熱い思いを伝える際は、コンセプトや歴史も踏まえて、ブランドのどこが気に入っているのかをアピールしましょう。
また、応募ブランドで買い物をした際に感じたことを伝えるのも有効です。
たとえば、「A店の販売員は、こんな対応をしてくれたので感動した。
私もお客様に寄り添った対応ができる販売員になりたい」というように、経験したことを踏まえて自分のめざす販売員像まで語れると、採用担当者に好印象を与えられます。
企業によっては、自社のブランドをよくするためにはどうしたらいいか、意見を求められることがあります。
事前に企業とブランドについて理解を深め、改善できそうなところをまとめておくとスムーズに答えられるでしょう。
これまでの仕事経験をアピール
企業は自社で活躍してくれる人、店舗や組織を活性化してくれる人を求めています。
採用に進む前に、今までどのような仕事をして、どのようなスキルを得たのかを全て書き出しましょう。
その中から、アパレル販売で活かせるものをピックアップし、アピールします。
アパレルの経験がなくても販売・接客の経験がある人は、既に販売・接客の基礎が身についていると判断されて有利になります。
具体的な数字を使いながら、販売実績をアピールできると即戦力として活躍できることを証明できます。
また、営業経験がある人も有利になるケースがあります。
営業はお客様の悩みや課題を解決するための商品・サービスを提案します。
この流れは接客と同じです。どのような業種・業態で、どのような商品・サービスを扱い、これだけの結果を出したと数字を使って詳しく語ります。
転職する際に、営業の仕事で気づいたこと、自分なりに工夫したことなども付け加えれば、主体的に動ける人と判断されます。
営業経験が評価されれば、即戦力になれるでしょう。
アパレル経験がある人は、どのブランドでどのような結果を出したかという経歴だけでなく、なぜ違うブランドに転職しようと思ったのかまで詳しく語る必要があります。
採用担当者はなぜブランドを変える必要があるのか不思議に思いますし、何かトラブルがあって転職したのではないかと疑います。
そのため、転職理由では「人間関係が悪かった」のような理由ではなく、「さらにお客様に寄り添いたいと感じたから」のようにポジティブに伝えましょう。
接客ではコミュニケーション力が不可欠です。
特にアパレル販売の場合、お客様との会話を通してニーズを把握し最適なアイテムを提案、お客様が気に入れば購入に至ります。
ニーズ把握から提案、会計まで、試着する時間も含めるとひとりのお客様に長時間関わる傾向があります。
また仕事中は基本的に立っているため、終業時間が近づくと疲れもたまってくるでしょう。
そのような時でも笑顔を絶やさず、お客様と円滑にコミュニケーションが取れる人には適性があるといえます。
コミュニケーション力の高さをアピールできる実績や経験があれば、必ず伝えるようにしましょう。
面接ではコミュニケーション力の高さもチェックされています。
面接官の目を見ながら、笑顔と明るい声でハキハキと話し、質問の意図を正確に把握して適切な対話を行いましょう。
せっかく覚えてきた自己PRを全て話さなくてはと考え、的外れな会話をするのはNG。
どれだけコミュニケーション力の高さをアピールしたエピソードを話しても、職場で実践できなければ意味がありません。
販売員の場合、声、話し方にも注意が必要です。
店頭では、BGMや話し声、館内アナウンスもあり意外と騒がしいもの。
その中でも聞き取りやすい声で話せることが重要です。
面接でも接客をイメージした声の出し方、話し方を行いましょう。
コミュニケーションはお客様との関係だけではありません。
店舗では複数人のスタッフが協力して仕事を行うため、忙しい時などは、連携プレーが必要です。
加えて、エリアマネージャー、バイヤー、プレスなど、他職種の人とやりとりをすることも多く、良好なコミュニケーションが取れる人は、採用に近づきます。
どんなに容姿が整っていても、お客様の気持ちに寄り添えない、売りたい商品ばかり提案するといった適切なコミュニケーションがとれないと評価された人は採用されません。
大事なのは全体の雰囲気
販売員として大切なのはキャリア意識や熱意だと言われても、実際に働いている人はセンスが良く、容姿が整っている人ばかりではないか、と思っている方もいるかもしれません。
販売員がスタイル良く見えるのは、次のような理由があります。
・日々、トレンドを学んでいるから
清潔感のある印象や仕事ができそうな雰囲気は作り出すことが可能です。
アパレル販売員は、ブランドの服を着て接客を行います。
つまりアパレル販売員自身がモデル、マネキンとなりお客様に服の魅力をアピールしているのです。
アパレル販売員は髪型、メイクなど自分に似合うもの、トレンドの取り入れ方を日々研究しているほか、自社ブランドの魅力を把握するために他ブランドの傾向まで学んでいます。
また新作発表時、販売員は一般のお客様より先に情報を得ることが可能。
スタッフ同士でファッション・メイクに関する情報交換をするなど、日々スタイリッシュになる努力をしているのです。
ファッションやトレンドについて学んでいくと、自分の肌や髪色に似合う色、体型にあった服の形がわかってきます。
販売員はブランドの服を着て接客をするため、見た目が良い人が多いと感じるのは、おしゃれに見せる方法を販売員が知っているということでしょう。
販売員が熱心にトレンドを学ぶ理由は2つ。
ひとつは、お客様にとって販売員は身近なモデルであり、着こなしを参考にしてもらいたいから。
もうひとつは、販売員の着心地や扱いやすさなど生の声を直接お客様に届けることで、より商品の魅力が伝わるからです。
働きたいブランドがある場合、事前に展開する服が着られるかを確認しておきましょう。
もしサイズがあわない場合は、フリーサイズのアイテムを着ることも可能。
他にも「特定のアイテムだけ身につければいい」など、ルールはブランドによって異なります。
・清潔感を重視
第一印象には清潔感も重視されています。
髪形やメイク、服装、姿勢、表情などが見た目を左右しています。
ブランドコンセプトにあった髪型やメイクをするだけでなく、髪や肌、爪の手入れが行き届いているか、細部までチェックしましょう。
新しい服を買うのに、汚い手で触られるのは嫌ですよね。
・ブランドコンセプトにあった人が働いているから
お客様と年齢や雰囲気が近い人が販売員にいた方が気軽に相談できますし、着こなしやスタイルも確認しやすいもの。
担当者はブランドコンセプトにあった人を重視して採用を行っています。
たとえば、10〜20代前半がターゲットのブランドでは、年齢は20代後半程度までであり、カリスマ性、センスの良さ、SNSでの発信力がある人が重視されます。
一方、ママ向けブランドには子育てをしているママが多く、ミセスブランドは販売の経験が豊富で人柄のよいミセスを優先する傾向があります。
採用では、この人が店舗にいたらお客様が親しみを持ってくれそう、今いるスタッフの仲間になって働いてくれそうという印象を重視しています。
面接の際、全身をブランドのコーディネートで固める必要はありませんが、一部に取り入れる、髪型から化粧、靴までブランドの雰囲気に合わせておくと、採用担当者はイメージがしやすくなります。
キレイ系ブランドの面接にストリート系の服装で臨むなど、ブランドイメージとマッチしていない場合、ブランドの理解が足りない、本気度が足りないと判断されます。
販売員が美しいのは、日々の努力のたまものです。
つまりアパレル働くなら、熱意や努力が必要であり、顔やスタイルが重視した採用が行われているわけではありません。
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