アパレル販売員がお客様に似合う服を提案する際、経験や勘、トレンドを参考にしつつも、「なんとなく」の部分が多いのではないでしょうか。しかし、理論に基づく説得力のある提案ができると、お客様の満足度も上がります。ぜひチェックしておきたいところです。

コーディネート提案の際に役立つ診断方法のうち、ここでは3つ取り上げます。似合うアパレルのデザインと素材がわかる「骨格診断」、似合う色がわかる「パーソナルカラー診断」、似合うテイストやデザインが把握できる「顔タイプ診断」です。それぞれ詳しくみていきましょう。

骨格診断

お客様の骨格から似合う服や雰囲気、素材を判断する方法です。骨格を「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプに分類し、最適な雰囲気を提案します。

体の凹凸がはっきりしており、メリハリのある骨格をしている方はストレートタイプです。全体的に筋肉質な印象があるため、体のラインに沿ったシャツやジャケットがよく似合います。ハリや厚みのある素材がオススメです。

柔らかい質感となだらかな曲線が特徴的な方はウェーブタイプです。上半身のボリュームよりも下半身のボリュームの方が出やすいので、胸元にフリルやリボンのあるトップスが似合います。シフォン、シルク、モヘアなど柔らかさを感じさせる素材は、ソフトな印象をさらに引き立てます。

骨や関節が太く、しっかりした骨格の方はナチュラルタイプです。ワイドパンツやロングカーディガンなど体のラインを拾わないデザインがよく似合い、ラフな印象のあるものが得意です。

パーソナルカラー診断

生まれ持った瞳や髪、肌の色や質感などから、似合う色を診断する方法です。色といっても、赤・青・黄色といった色みだけではなく、明るさや鮮やかさも含め、何百色もある色から似合う色を探していきます。

パーソナルカラー診断では、肌の色を黄みよりの「イエローベース（イエベ）」と青みがかった「ブルーベース（ブルベ）」の2種類に分け、さらに「春・夏・秋・冬」の4タイプに分けます。

イエローベースは、春と秋の2種類です。春タイプは明るく鮮やかなカラーが、秋タイプは深みのある暗めのトーンがよく似合います。

ブルーベースは、夏と冬の2種類です。夏タイプはパステルカラーやグレイッシュな色調との馴染みが良く、ソフトなカラーが似合います。冬タイプは鮮やかでビビット調のカラーや濃くはっきりとしたカラーが似合うタイプです。

似合う色を身につけると、肌が明るくきれいに見えるので、お客様にも納得していただきやすいでしょう。

顔タイプ診断

顔の輪郭やパーツの特徴、バランスなどから顔タイプを分析し、似合うファッションのテイストや髪型などを導き出す手法です。日本顔タイプ診断協会が開発した診断方法で、「SHIBUYA109 lab．トレンド大賞2022」にランクインするなど、Z世代を中心に注目が集まっています。

「フレッシュ」「キュート」「クール」「フェミニン」の4タイプが基本です。最終的には「ソフトエレガント」「アクティブキュート」「クールカジュアル」「エレガント」を加えた8タイプに分類し、診断をします。

フレッシュはソフトなテイスト、キュートは大人可愛いテイストがよく似合います。クールはシンプルでエレガントなテイスト、フェミニンは大人っぽさのあるエレガントなテイストが得意です。

ソフトエレガントはシンプルでいて綺麗めで上品な服が似合い、アクティブキュートはカジュアルをベースに曲線を含むデザインが似合います。カジュアルをベースにシャープで線的なデザインが似合う方はクールカジュアル、綺麗めで上品な服が似合う方はエレガントに分類されます。

アパレルだけでなく、メイクや髪型も顔タイプを軸にすることで、本来持っている魅力を最大限に引き立たせることが可能です。

アパレル販売なら「派遣なび」で転職！

アパレル販売員の求人数は回復傾向にあり、ここ最近は売り手市場が続いています。販売員に挑戦したい方は今が絶好のチャンスです。

未経験からアパレル販売員を目指すなら、パート・アルバイトよりも派遣社員がオススメです。研修が充実しているほか、経験豊富な派遣コーディネーターから適切なアドバイスを受けられるので、転職もスムーズ。求人情報には掲載されていない企業やブランドの情報を教えてもらえることもあります。

アパレル・ファッション業界に強い「派遣なび」は未経験OKの求人も多く、あなたの条件に合う職場がきっと見つかります。気軽に登録してみてください。