アパレル・ファッション業界用語集

クリノリンとは?

19世紀半ばに大流行を見た、スカートを丸く大きくふくらませるための下着の枠、およびそうした目的で使われるアンダースカート。はじめはアンダースカートに張りを持たせるために馬毛(クリノ)を麻(リノ)に織り込んだものを用いたためにこの名がある。その最盛期は1850年~1870年とされ、針金や鯨の髭(ひげ)などを用い、ちょうちんの骨組みのように丸く輪を組んだものが見られた。これによってスカートのシルエットをだした時代をクリノリン時代とよぶことがあるが、現在では寒冷紗(かんれいしゃ)とよばれる、張りのある強(こわ)めの布地などを使って、同様の効果を上げる下着をこのようにいうことがある。